巷では気安く「ライフログ」というが、いざ実践するとなると一筋縄ではいかない。常にセンサーの類を持ち歩かねばならないし、持ち歩くとき身体のどこに付けるか、どのタイミングでデータ収集するかが悩みどころだ。スマートフォンがその答えになるという見方もあるが、個人的には同意しかねる。走るときには揺れる、落とせば画面が割れる、水に濡らせば壊れる……肌身離さず使えないことには、継続利用は難しいからだ。
そんなとき出会ったデバイスが「SHINE」。サイズは直径27.5mm/厚さ8.75mm、重量は約10g。周囲から中央に向けわずかに盛り上がるUFOやマカロン(どら焼?)を連想させる形状だが、陽極酸化処理された航空機用アルミニウム素材のボディは小さいながらも重厚感がある。周囲はiPhone 5のように面取り処理され、スタイリッシュな雰囲気を漂わせている。
電源は内蔵バッテリーではなく、ボタン電池を使用。その寿命は約4か月、充電タイミングを気にせず利用できることがうれしい。付属のゴム製リストバンドとクリップを使えば体や服のどこにでも着けられるうえ、しかも50メートル完全防水というタフ仕様のため、充電どころかTPOを選ばないところもポイントだ。
対応デバイスはiPhone(4S以降)とiPad(第3世代以降)、iPad mini。同期には専用アプリ『SHINE』を使用、iOS 6.0以降がサポートされる。現在のところiOSデバイス専用だが、2014年の1月にAndroid OSアプリも提供される予定だ。
SHINEを1週間ほど利用してみたが、携帯性はバツグンだ。筆者は腕の周辺になにかあるのが苦手なため、もっぱらクリップに取り付ける形にしたが、シャツの裾やズボンのポケット、カバンの端など、どこにでもしっかり固定できる。トラブルといえばただ1回、クルマに乗ったとき気付かないうちにシートベルトの金具に移ってしまい(クリップの磁石はかなり強力)、しばらく探し回ったことだろうか。
水に濡れても平気なタフさもいい。販売元である株式会社CHO&Companyの新井和寿氏に話を聞くと、「水泳するとき、水着に取り付けて問題ありません。洗濯機で回してしまっても影響ないほどの防水性があります」とのこと。さすがに洗濯する気にはならなかったが、服に取り付ける形で利用しているとありうる話なだけに、本機のアドバンテージといえるだろう。
使い勝手も良好。歩くときと走るときは、内蔵のセンサーによって活動開始のタイミングをSHINEが自動判定してくれるので、ただ体のどこかに装着しておけばOK。水泳や自転車、テニス、睡眠など特別なアクティビティを始めるとき、本機を3回タップする点さえ覚えておけば、いろいろなシチュエーションで運動量を測定できる。
専用アプリは現在iOS版のみだが、Android版も公開予定という。前出の新井氏によれば、「2014年1月をめどに、Google PlayでAndroid版アプリを公開予定です。機能的にはiOS版と変わりません」とのことで、まったく同じ機能をAndroidスマートフォンで利用できる日は近い。
このSHINE、au公式アクセサリ「au +1 collection」の取り扱い商品として全国のauショップとオンラインで販売されている。現在のところ本体(リストバンドとクラスプを同梱)の取り扱いだが、ネックレス型やレザーバンドのアクセサリーを追加する予定であるとのこと。男性だけでなく、女性にもアピールするライフログデバイスとなりそうだ。
今回は、この「SHINE」をマイナビニュース読者3名にプレゼントする。申込み締切は10月31日(木)まで。