日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)は17日、革新的な電力駆動レーシングカー「Nissan ZEOD RC」を、ニスモ本社(神奈川県横浜市)にて日本で初めて公開した。
Nissan ZEOD RCは、ル・マン24時間レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)から、革新的な技術を披露するマシンのための特別エントリー枠「ガレージ56」が与えられており、2014年の同レースへ参戦予定。同社は、将来的に計画しているLMP1(ルマンプロトタイプ1)クラス参戦を見据えながら、新しい電気自動車技術を開発するためのテスト車両としてNissan ZEOD RCを活用していくとのこと。
今回公開したマシンは、2013年のル・マン24時間レースで発表された展示用のプロトタイプに比べ、新型の冷却インテーク、エアロダイナミクスの変更など、大幅な改良が施されている。電力駆動と小型軽量ターボエンジンによる駆動を切り換えることが可能で、ブレーキ回生によってバッテリーへの充電も可能。
なお、富士スピードウェイで18日から開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)で、Nissan ZEOD RCのデモ走行も予定されている。