マウスコンピューターのノートPCには、パワーユーザー向けの高性能なものからコストパフォーマンス重視の低価格機まで、さまざまな機種がラインナップされている。なかでも今回紹介する15.6型ノートの「LuvBook B」シリーズは、思い切り"価格重視"側へと舵を切った製品で、記事中で試用した「LB-B500E」は49,980円、DVDドライブを省いたモデルは44,940円という魅力的な価格設定になっている。果たしてどこまで実用性のあるマシンに仕上がっているのか、使い勝手を試してみた。

4万円台半ばからという低価格を実現した「LuvBook B」シリーズ

低価格ノートらしからぬスタイリング

マウスコンピューターの15型スタンダードノートには、もうひとつの「LuvBook F」シリーズがあるが、これが最新の第4世代Coreプロセッサー(Haswell)を搭載しているのに対し、今回の「LuvBook B」シリーズは、"IvyBridge"のコードネームで呼ばれる第3世代のアーキテクチャを採用している。また、CoreプロセッサーだけでなくCeleronも選択可能とすることで、「性能はそこそこでいいので、その分、安いほうがいい」というユーザーニーズにも対応している。

Celeronを選択可能としたコストパフォーマンス重視モデル

最小構成で44,940円からという価格設定は、モバイル機も含めたマウスコンピューターの全ノートPCの中でも最も安い。スペックをそれほど気にしないユーザーに向けた戦略的な機種ということができるが、最廉価帯の製品というと野暮ったいデザインで、素材や仕上げから上質感は感じられないものというのが一般的なイメージだろう。

対してこの「LuvBook B」シリーズでは、15.6型で光学ドライブも内蔵可能なフルサイズの製品でありながら、モバイルノートを思わせるようなスリムなスタイルで、価格の安さに反して、デザインを含めた作りの良さを感じさせる製品となっている。実際の厚さはヒンジ部分の最厚部で25.4mmと極端に薄さを追求したものではないが、デザインの工夫で視覚的に薄く軽い印象とし、生活空間に設置しても周囲になじみやすいものになっている。

余分な装飾を排して、飽きの来ないデザインとした

厚さを感じさせにくいデザインとし、低価格だがけっして安っぽくはない

15型クラスのノートPCなので日常的に持ち歩く使い方をするユーザーは、それほど多くないと考えられるが、重量は約2.2kgに抑えられているので、短距離であれば持ち運びにも対応できなくはない。

ディスプレイの解像度は1366×768、パネル表面の仕上げは光沢タイプとなっている。そのほかの特徴としては、Excelなどでの入力作業に便利なテンキーを装備している点が挙げられる。

キーの配列やサイズは標準的。便利なテンキーも装備する