面接の際は、相手が知りたいと思っていることになるべく答えるべきですが、モラルに反し仕事に関係のないNG質問をされた場合は答えるべきではありません。職業安定法では、社会的差別の原因になる可能性がある個人情報は収集しないようにと定められています。そういった質問を平気でしてくる企業に対しては、入って大丈夫なのか判断するきっかけになるかもしれません。気になるポイントをチェックしましょう。

■本人に責任のない事柄についてのNG質問

出身地、親の年齢や職業、兄弟関係は、自分でどうにかできることではありません。相手が、本人の適性や能力に関係ない部分で採用の可否をはかろうとしていると感じたなら、注意が必要です。

■セクハラに当たる質問

恋人の有無、結婚や出産の予定などを聞かれる場合。育休や寿退社となる場合を考えての質問になり、特に女性に対して多くみられますが、プライベートに関わる問題ですので当然NG。求職者自身が育休などについて聞きたいときも、「わざわざ面接の場で聞かなくても…」と思われることが多いので、事前に確認しておくか入社意思決定の場でよく確認するのがベターです。

■体型や体質の質問

デスクワークなど、体形が関係しない仕事で体重やスリーサイズなどを聞いてくる場合はセクハラに当たりNGです。しかし体力仕事などによっては、ある程度制限が決められていることも。

■宗教や政治、労働組合に関する質問

宗教や政治に関する質問は、基本的人権として自由が認められています。購読新聞・雑誌・愛読書などについても、思想をはかる質問としてはNGですが、雑談の中で出てくる場合もあります。

■「現住所の略図」は入社時に提出するもの

本人に何かあったときのために「現住所の略図」を書く場合がありますが、これは本来入社時に必要なもので、面接時に提出させる企業には注意。生活環境や身元の調査に当たると考えられています。もっとも、今はインターネットの地図が発達しているため、略図自体があまり意味のないものと言えるかもしれません。

面接という場では、自分が選ばれるという気持ちで、ついすべての質問に真面目に答えてしまいます。しかし、自分も同時に企業を選んでいるということを忘れずに、明らかにNGな質問をされた場合は注意して接するようにしましょう。