iPhoneユーザーには2種類いる。
「ケースをつける派」と「ケースをつけない派」だ。
……なんて仰々しい感じで始めてみたが、ケースをつけるかつけないかなんて個人の好みの問題なので、別にたいした話ではない。ないのだけど、2つの派閥が存在するということは、つまりiPhoneにケースをつけるべきかどうかという問いにはまだ明確な答えが出ていないということでもある。
筆者の独自調査によると、「つける派」の言い分としては「やっぱりむき出しだと落としたりしたときに怖い」というものが大半であり、これに対する「つけない派」の言い分は「iPhoneにケースなんてつけたらもともとのかっこ良さが半減しちゃうだろ」というものだ。
要するに話は簡単で、「見た目を犠牲にして安心を得る」のか、「落として壊す恐怖と戦いながら見た目を重視する」かの対立なのである。
この長きに渡る紛争を解決させる手段は2つしかない。「iPhoneがめちゃくちゃ頑丈になる」か、「iPhoneの素の見た目にも劣らないかっこいいケースをつけるか」である。前者はアップル次第だが、iPhone 5s/5cを見ている限りではまだ先の話になりそうだ。
ならば問題を解決する手段はただひとつ。「超かっこいいケースをつける」ことである。
……ということで前置きが長くなったが、今回紹介するのが「SPIGEN SGP」のiPhone5/5s用ケース「サターン」である。
SPIGEN SGPは世界50カ国で展開するiPhone、スマートフォンのアクセサリブランド。スタイリッシュなデザインのアクセサリがそろっており、中でも今回ゲットしたサターンはサードパーティ製にも関わらずiPhone 5/5sにすばらしく調和している。
手に持ってまず驚くのは、その軽さだ。材質はポリカーボネートで重量はわずか19.8gしかない。「つけない派」の知人が、「せっかく軽量にできているiPhone 5/5sに重いケースをつけるのはアップルへの反逆である」みたいな恐ろしいことを言っていたが、彼もこのケースなら納得できるだろう。また、しっかりした耐久力を持ちながらも極限までスリムにできているため、ぱっと見ではケースをつけているのかどうかわからないレベルだ。
ダイヤモンドカットとヘアライン加工された背面のアルミパネルが美しい |
光の当たり方でアルミパネルは様々に表情を変える |
同じ色でも印象が違う |
装着も簡単 |
どうよこのフィット感 |
もうこれ以上は無理というくらいのスリムさ |
カメラ部分は当然バッチリ空いてます |
底面も空いているのでケースをつけたまま充電が可能 |
カラーバリエーションはサテンシルバー、シャンパンゴールド、メタルスレート、メタルレッドの4色。計な装飾や模様はなく、ツートンカラーのアルミパネルが採用されている。この部分の仕上げはダイヤモンドカットとヘアライン加工が施されており、光が反射すると角度によって様々に表情を変える。軽量さと高級感ってなかなか両立できないというのが個人的な意見なのだけど、サターンは見事にそれをやってのけているのだ。
で、4色あるケースの中でも注目なのは、やっぱりシャンパン・ゴールドだろう。これ、iPhone 5sのゴールドモデルにかなり近い印象なのである。
筆者もiPhone 5sのゴールドが欲しかったのだけど、諸事情によりまだゲットできていない。ならば、このサターンのゴールドを手持ちのiPhone 5につけることで、あたかもiPhone 5sのゴールドかのように偽装することができるのではないだろうか。
ということで、実際に「iPhone 5+サターンケース」を町中に持ち出すとどう見えるのかを検証してみよう。
シチュエーション設定は、「デートの待ち合わせでさりげなくiPhone 5sゴールドをいじる彼氏」である。
はぁはぁ……少し遅れちゃった。あっ、あそこにいるのは山田井くん!
どうだろう。ちゃんとiPhoneだということも伝わるし(もはやiPhoneであることがわからなくなってしまうケースも多いのだ)、なおかつiPhone 5sゴールドモデルに見間違うほどのクオリティである。
これだけiPhone本体に違和感なくなじむデザインのケースって、ありそうでなかなか見つからない。つける派の人もつけない派の人も、これなら無益な争いで血を流すことはないだろう。
最後に豆知識をひとつ。サターンのようなハードケースの場合、テレホンカードやプリペイドカードなどの薄くて硬いカードをボタン類のない方の側面に差し込み、ゆっくり下まですべらせるとケースも爪も傷つけずに外すことができるぞ!