アスクは11日、MSI製グラフィックスカードの新製品として、AMDの最新GPU「Radeon R9 270X」を搭載した「R9 270X HAWK」を発表した。18日より販売を開始し、店頭予想価格は30,000円前後。
Radeon R9 270Xは、AMDが8日に発表した最新GPU。Graphics Core Nextアーキテクチャをベースとした製品で、プロセスは旧世代の製品と同様に28nmプロセスだが、電力効率の改善やDirectX 11.2への対応などが行われている。
動作クロックを引き上げたオーバークロック仕様で、MSI独自の品質基準「Military Class 4」に加え、OC向け製品の新基準「OC Certified」に準拠する。8+2フェーズの電源回路を備え、長時間の高負荷でも安定性を高めている。
独自の「プロペラブレードテクノロジ」を採用した100mmファン×2基と、ヒートパイプ、銅製ベースを採用するヒートシンクを組み合わせたGPUクーラー「Twin Frozr IV Advanced」を搭載。さらに基板表面と裏面にヒートシンクを備える。
このほか、標準用とオーバークロック用のBIOS切替に対応した「ツインBIOS」や、GPU電圧・メモリ電圧・インターフェース電圧を個別に設定できる「トリプルオーバーボルテージ」、負荷に応じて電源回路のフェーズを切り替える「APS(Active Phase Switching)」、各電圧をリアルタイムに測定できる「V-チェックポイント」など、オーバークロック向け機能を搭載する。
主な仕様は、ストリームプロセッサが1,280基、コアクロックが1,100MHz、ブーストクロックが1,150MHz、メモリクロックが5,600MHz(データレート)となっている。出力インタフェースはDVI-IとDVI-D(ともにデュアルリンク対応)、DisplayPort×2、HDMIを用意する。補助電源コネクタは6ピン×2。サイズはW260×D129×H38mm。