マクラーレン・オートモーティブ・アジアとマクラーレン東京は10月9日、都内でF1ドライバーのジェンソン・バトン氏を招いてトークイベントを開催した。親日家であるバトン氏が披露した、日本にまつわる数々のエピソードを紹介する。
プライベートでもマクラーレンの車を愛用
同氏は幼少の頃からレーサーとしての頭角を現し、2000年からF1でのキャリアを積んできた。現在は名門チームであるマクラーレンに所属し、世界各地でグランプリに参加。10月11日から三重県・鈴鹿で開催される日本グランプリにも参戦予定だ。
この日のトークショーでは、プライベートにおいて、「マクラーレンMP4-12C」を愛用していることを告白。「プライベートでもスピードを求めているから、そういう車を購入してきたんだよ。色の仕様は黄色で、毎日使えるのがいいね」と話した。
「どういうテクノロジーが入っているか気になる」ため、ライバル車も使用したことがあることを話すと、会場はどっと沸いた。それでも、「マクラーレンMP4-12C」は様々なサーキットで同氏が耐久性をテストするなど、開発から携わってきたそうで、そういった愛着もあり「一番気に入っているのは12Cだよ」と笑顔で語った。
日本のレストランのサービス精神に感心
親日家であり、何度も日本を訪れたことがある同氏は、日本の魅力について問われると「思い入れがありすぎて、短時間で語ることはできないよ」と回答。これまでに東京をはじめ、京都、鈴鹿、箱根など各地を訪問したことがあるそうだが、日本で最も感心したのはそのサービス精神の高さだという。
「レストランのサービスレベルが非常に高いのがすばらしいね。しかも、そのサービスがチップなしで得られるのだから」と笑顔を見せた。
一番好きなサーキット場所も鈴鹿と明言。「特に2011年は、日本は大変な1年だったと思うが、そんな大変な年に鈴鹿での日本グランプリで優勝できたのが、とても印象に残っている」と話した。
トライアスロン練習のために、皇居周りをランニング
また、同氏はプライベートでトライアスロンにも挑んでおり、既に幾つかの大会で、成績上位で完走をしているほどの実力の持ち主だ。
「自分の限界を超えられるのは、このスポーツぐらいなんだよ。自分の趣味として、限界突破にチャレンジしたいんだよね」(バトン氏)。どこまでもストイックで、屈強なアスリートである。日本に滞在している際は、マクラーレン東京のショールーム前や皇居周りをランニングしているそうなので、運が良ければ遭遇できるかもしれない。
最後は、会場に居合わせたファンに向けて「未来に向けて、マクラーレンとともに結果を出せるようにしたい。応援、よろしくお願いします」と話し、颯爽(さっそう)と会場を後にしたバトン氏。F1屈指のイケメンレーサーの、さらなる飛躍が楽しみだ。