CHAGE and ASKAのASKAが、10月9日発売の雑誌『週刊文春』に掲載されたインタビューで薬物使用疑惑について告白したことを受け10日、所属事務所はオフィシャルサイトを通じ、ASKAの活動自粛を発表した。

所属事務所は「ASKAの活動に関するご報告」と題し、「昨日、弊社代表がASKAと話し合い、一連の報道で世間をお騒がせしたことと社会的責任を踏まえ、ASKAの活動を自粛し、引き続きの健康の回復に努めることといたしました」と報告した。

また、「ASKAは一連の報道の発端となった週刊文春の記者へ、取材ではなく個人的に話をしたいという衝動的な気持ちから連絡し、記者も取材ではないことに同意した上で自宅に招きました」と経緯を明かし、「結果としてこの際の会話が編集され、記事となって掲載されることとなりましたが、これは本人が承諾したものではありません」とした。これらの経緯について、所属事務所側は全く関知していなかったという。

そして、「これまで弊社はASKAに違法行為や公序良俗に反する行為がないことを確認し、そして何よりもASKA自身の健康の回復を最優先に支援を行ってまいりました」と振り返り、「しかしながら今回、ASKAが弊社に無断で記者との接触を行い、違法ではないとしても薬物の入手経緯や、音楽関係者と称した人物との関わりについて掲載された記事の内容は、これまでの信頼関係を損なうものとして大変遺憾」とし、「これらの経緯についても本人の認識が甘く、極めて不適切な行為であったと疑われても否定できません」とつづった。

同誌の発売日当日、所属事務所は「この度、週刊文春10月17日号に掲載されたASKAのインタビュー記事について、弊社は一切関知しておりません」と説明し、「現在、事実関係を確認中」と伝えていた。ASKAは今年の初夏に体調不良を訴え、精密検査の結果、担当医から「一過性脳虚血症の疑いがあり、重篤な状態ではないが当面の間、治療とともに静養し、病状の経過観察が必要である」と診断された。これにより、夏に予定していた6年ぶりのライブが延期となった。