英ロック・バンド、ザ・ポーグスのギタリストとして活躍したフィリップ・シェヴロンが10月8日、がんのため死去した。56歳だった。
フィリップは、昨年8月に手の施しようがない腫瘍だと診断され、がんの闘病生活を送っていた。「ニューヨークの夢」などのヒット曲で知られる同バンドのウェブサイトには、「長きに渡る闘病の末、フィリップは今朝方、静かに息を引き取りました。ご家族へお悔やみ申し上げます」と声明が掲載された。2007年に頭頸部ガンだと診断されたフィリップは昨年4月には全快していたものの、その後8月に再発してしまっていた。
フィリップは、シェイン・マガウアン率いるポーグスが、1984年にデビューアルバム『赤い薔薇を僕に』をリリースした後にバンドへ加入。薬物やアルコール依存症と闘った後、1994年にバンドを脱退したフィリップは、その後ポーグスの元ベース担当ケイト・オーリアダンと共にパンクバンド、ザ・ラジエーターズ・フロム・スペースを結成している。
今回の訃報に、ファンやミュージシャン仲間から多くの追悼メッセージが寄せられている。アンダートーンズのボーカル、ポール・マックローニは「フィリップ・シェヴロンのご家族と友人にお悔やみ申し上げます。素晴らしいミュージシャンであり、偉大なソングライターでもありました。安らかにお眠りください」と悲しみのメッセージを寄せ、シン・リジィとブラック・スター・ライダーズのメンバーであるリッキー・ワーウィックも「素晴らしいフィリップ・シェヴロンがこの世を去ったって知ってとても悲しいよ」とコメントしている。
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