女優・岩佐真悠子がフルヌードで処女役を演じることでも話題の映画『受難』(12月7日公開)のポスタービジュアルが10日、公開された。
同作は、作家・姫野カオルコの直木賞最終候補作『受難』を原作とした映画。過激な描写が頻繁に登場することから映像化不可能と言われていたが、吉田良子監督がメガホンを取り、女優として活躍の場を広げる岩佐を主演に迎え、映画化が実現した。また、音楽はNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で話題となった大友良英氏が担当する。
岩佐が演じるのは、修道院で育った汚れなき乙女・フランチェス子。男女はなぜ付き合うのか、なぜセックスをするのかという疑問に悶々(もんもん)とした日々を送る中、彼女の股間に突然、人面瘡(そう)ができる。その人面瘡は、主人である彼女に「お前はダメな女だ!」と罵倒するなどひねくれた性格。フランチェス子は罵詈雑言を浴びながらも、その人面瘡を"古賀さん"と名付け、共同生活を送る決心をする。
今回初めて公開されたポスタービジュアルもその内容を反映したデザインで、「え!? あそこに人面瘡」のコピーと共に、手鏡で自身の股間をのぞき見るフランチェス子の姿を映し出している。原作者の姫野氏は、本作について、「世の中には『つきあう』ということ自体が分からないアンラッキーな人だっているのです。声に出さないだけで、数としてはけっこういるのではないでしょうか。『受難』はそんな人のための作品です」とコメントを寄せた。
(C)2013姫野カオルコ・文藝春秋/「受難」製作委員会