ヤマハは10月9日、スピーカーシステム「Soavo(ソアヴォ)」シリーズの新モデルとして、フロアスタンディング型の「NS-F901」、センタースピーカー「NS-C901」、サラウンド向けブックシェルフ型の「NS-B901」、サブウーファー「NS-SW901」を発表した。発売は12月上旬。希望小売価格は、NS-F901が210,000円、NS-C901が94,500円、NS-B901が89,250円、NS-SW901が210,000円となっている(いずれも1台)。
2006年9月に発売された「Soavo-1」は、人の歌声をリアルに表現することを目指した3Way・4スピーカー構成のフロア型スピーカー。NS-F901はそのSoavo-1の後継モデルだ。また、NS-C901・NS-B901・NS-SW901は、「Soavo-900」シリーズの後継モデルとなる。
NS-F901は、φ3cn DC-ダイヤフラムツィーター、φ13cm A-PMDミッドレンジ、そしてφ16cm A-PMDウーファーをダブルで搭載する。NS-C901は、φ3cn DC-ダイヤフラムツィーター、φ13cm A-PMDウーファー×2の構成。NS-B901は、φ3cn DC-ダイヤフラムツィーター、φ13cm A-PMDウーファーの構成となっている。
新モデルでの大きな変更点は、A-PMDミッドレンジ/ウーファーに使用されている振動板の変更。従来よりも軽量化され、ハイレゾ時代にマッチした情報量の多いものとなっている。
また、NS-F901では、スタンド部分の見直しも行われた。Soavo-1では独特な4本足のスタンドを採用されていたが、NS-F901ではオーソドックスなベースプレート型のスタンドに変更された。これにより床材からの影響を抑え、設置面積も従来のW349×D487mmからW270×D425mmへと減少している。
その他の構造はほぼSoavo-1を踏襲しており、キャビネットは定在波や回折を避けるため、すべての平行面を排除した独自形状。内部はスラントパーテーションによって区切られており、ツイーター・ミッドレンジ部分は密閉型、ウーファー部分はバスレフ型となっている。スラントパーテーションは剛性を高める効果も持っており、さらに補強のためのバーチカルラダーも採用。側板の鳴きがコントロールされている。
表面は、Soavo-1のカスタムチューンドモデルとして発売された「Soavo-1(BP)」と同様に、ヤマハピアノと同等の塗料と工程を採用した黒鏡面ピアノフィニッシュとなっている。なお、プロダクトデザインは、前機種に続き、シャープの液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」シリーズのデザインでも知られる喜多俊之氏が担当している。
型番 | NS-F901 | NS-C901 | NS-B901 |
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再生周波数帯域(-10dB) | 32Hz~50kHz | 56Hz~50kHz | 52Hz~50kHz |
インピーダンス | 6Ω | ||
許容入力 | 50W | 30W | |
最大入力 | 200W | 120W | |
出力音圧レベル | 89dB/2.83V、1m | 90dB/2.83V、1m | 87dB/2.83V、1m |
クロスオーバー周波数 | 450Hz、3.5kHz | 4.2kHz | 4kHz |
サイズ | W270×D425×H1,060mm | W500×D271×H170mm | W220×D237×H349mm |
質量 | 30.7kg | 8.4kg | 5.9kg |
型番 | NS-SW901 |
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再生周波数帯域 | 18Hz~160Hz |
スピーカーユニット | φ25cm |
出力 | 600W(100Hz、4Ω10%T.H.D) |
サイズ | W410×D462×H457mm |
質量 | 32kg |