Radeon R7 260X(Photo15)
R7シリーズのハイエンドがこちらの製品。139米ドルという価格で、「150米ドル未満でもそれなりにゲームができる製品」という位置づけである(Photo16)。Radeon HD 7790のリリース時は149.99米ドルという価格だったので、10米ドルほどディスカウントされた形だ。
さて、このRadeon HD 7790は「基本的には」新ダイのはずである。というのはTrueAudioを搭載しているのが、Radeon R9 290X/290とこのRadeon R7 260Xしかないからだ。ただ半年前に発表されたダイなだけに、そもそもBonaire XTコアそのものは(Radeon HD 7790として発表時点で既に)True Audioが搭載されていたが無効化されており、今回それを有効化したのではないか? という気もする。
過去製品との比較という意味では、Radeon HD 5870とほぼ同等の性能が3分の1の価格で(Photo17)という、これはこれで分かりやすい示し方になっている。
価格面での対抗製品はGeForce GTX 650 Tiで、平均して10%以上の性能差があるとしている(Photo18)。
またこのR7 260Xは現時点では唯一のTrueAudio搭載製品でもあり、これを利用できるゲームが間もなく登場する事も示された(Photo19)。スペックをまとめたのがこちらである(Photo20)。
Radeon R7 240/250(Photo21)
R7のバリューモデルというか、シリーズ全体を通してのローエンドモデルがこのR7 240/250。ベースとなるのはOEM向けであったRadeon HD 7510とか、公式に製品発表がないまま投入されたRadeon HD 7730ということになる。
まずR7 250は89米ドルという価格付けがなされ(Photo22)、ほぼRadeon HD 5770と同等の性能としている(Photo23)。
この流石にこのグレードではまだアナログ出力が必要と認識されているのか、DisplayPortは省かれ、代わりに15pin RGBが用意される(Photo24)。
この下にあたるのが、Radeon R7 240である。こちらはもともとOEM向けということでリテールにはほとんど流されなかったRadeon HD 7510をリテール向けに切り替えた製品のようだ。性能はさらに低いが、消費電力も同時に下がるので、ファンレス構成も不可能ではない(AIBの中にはこうした構成を取るメーカーもあるだろう、とのことだった)製品である。スペックはPhoto25とPhoto 26の通りである。
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