先にAMDのGPU14の様子をレポートしたが、ここで発表された製品のうち、トップエンドにあたるR9-290X/R9-290を除く5製品に関して、もう少し詳細な仕様が公開されたのでまとめて紹介したいと思う。
■「GPU 14」のレポートはこちら
【レポート】AMD GPU14レポート - AMDが語る2014年のGPU戦略、「Project MANTLE」の概要を初公開
ちなみにスペックからもお分かりの通り、基本この5製品はRadeon HD 7000シリーズと同じダイを用いたものである。ただ製品によっては微妙にスペックが違っていたり、見かけ上は新ダイを投入したものもある。表1は、今回発表の製品と、基になったと思われるRadeon HD 7000シリーズの製品を対にまとめたものであるが、まずはそれぞれを紹介したい。
Radeon R9 280X(Photo01)
今回の5製品の中では一番性能の高いのがR9-280X。特徴なのはこれが299米ドルで発売されること(Photo02)。ほぼ同等スペックであるRadeon HD 7970 GHz Editionのリリース時の想定価格が499米ドルだった事を考えると感慨深い。
性能、ということで同程度の価格レンジだった過去製品との比較がこちら(Photo03)。
そしてこのRadeon HD R9 280XはNVIDIAのGeForce GTX 760が対抗製品と位置づけられているようで、こちらとの性能比較がこちら(Photo04~05)。
Battlefieldに関してはどんどん必要とされるメモリ量が増えているため、Battlefield 4では3GBは欲しいそうで、その点Radeon R9 280Xは適切としている(Photo06)。このRadeon R9 280Xのスペックをまとめたのがこちらである(Photo07)。
Photo07:Radeon HD 7970 GHz Editionと明確に違う部分は、DirectX 11.2のサポート「だけ」である。あと、TBP(Typical Board Power)がRadeon HD 7970 GHz Editionでは250W+だったのがこちらは250Wになったところか |
Radeon R9 270X(Photo08)
R9 280Xのやや下に位置するのがRadeon R9 270X。こちらは199米ドルでの発売を予定する(Photo09)。こちらも、同価格帯の過去製品に比べて大幅に性能が改善したとしている(Photo10)。
対抗製品はGeForce GTX 660と位置づけられており、これとの機能あるいは性能比較が示された(Photo11~13)。スペックはこちらである(Photo14)。
Photo11:Radeon R9-270XはTressFXを有効にしても60fps以上が実現できる、という話だがその他の表示パラメータ(解像度とかQualityとか)に関する情報が示されていないので、ちょっとなんとも言いにくいところ |