性的暴行を受けた過去について米『ハーパース・バザー』誌の11月号に寄稿ししたマドンナ (C)BANG Media International

マドンナが、駆け出し時代に性的暴行を受けた過去を告白している。

マドンナは被害にあってから20年近い時を経て、トラウマとなっていた過去の性的暴行について今回初めて口を開いた。スターになるという夢を抱いてミシガン州のローチェスターからニューヨークへ渡ったマドンナは、その直後に、何者かにナイフを突きつけられて脅され、性的暴行を受けたと米『ハーパース・バザー』誌の11月号に寄稿している。

「ニューヨークは私の想像どおりの町ではなかったわ。私を快く受け入れてはくれなかった。1年目で銃を突きつけられたりしたわ。それに、背中にナイフをつきつけられて、ビルの屋上に連れて行かれて、性的暴行を受けたの。自宅にも3回強盗が入ったわね。理由はわからない。初めて泥棒が私のラジオを持って行った後、貴重品は何もなかったのにね」

しかしマドンナは、このような経験があってもニューヨークで生き延びることを決心する。成功するためにがむしゃらになり、好まない仕事も引き受けたと続けている。

「ニューヨークにたどり着いたものの、私が心の準備をしていたこととは全く違うことになった。プロのダンサーになろうとしたり、家賃のためにアートクラスのヌードモデルになって、裸の私を見つめる人たちを見返したり。人間としてではなく、鉛筆や木炭で捉えるただのフォルムだと思わせるような挑戦的な目でね。反抗的だったわ。生き延びるのにがむしゃらだった。それを達成するためにね。ただ、つらかったし、孤独だった。だから毎日を生き続けるために、自分の尻を引っ叩かなくてはいけなかった」

マドンナは、1995年に英NME誌とのインタビューで初めて性的暴行というショッキングな告白をしているが、それ以降その件については口をつぐんでいた。その当時マドンナは「美化できるような経験ではないわ。確かに当時はつらかったけど、それでより強い人間になれたってわかっているから……サバイバーにならざるを得なかったの」と話していた。

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