ソニーは8日、2013年秋冬モデルとして、「VAIO Fit 13A」「VAIO Fit 14A」「VAIO Fit 15A」を発表した。「キーボードモード」「ビューモード」「タブレットモード」の3段階に変形するノートPCで、「従来のノートPC形状の使いやすさを保ちつつ、使い方に合った形に変えられる」ことを目的とした。2013年1月に開催されたIFAで「VAIO Fit multi-flip PC」として発表された製品となる。
価格はオープン。店頭予想価格は、13.3型のVAIO Fit 13Aで170,000円前後、14型のVAIO Fit 14Aで140,000円前後、15.5型のVAIO Fit 15Aで165,000円前後から。ラインナップや発売日などの詳細は後述する。
「マルチフリップ式」のヒンジを天板中央に採用し、ディスプレイ部のみ回転させ、そのまま閉じることでタブレット形状にもなるノートPC。クラムシェル型ノートPCのようにキーボードを使える「キーボードモード」、プレゼンテーションなど対面にいる相手が画面を見られる「ビューモード」、タッチ操作やペン入力に適した「タブレットモード」の3段階となる、"3 VIEW STYLE"で利用できることが大きな特徴。誤回転防止用の「ディスプレイロックスイッチ」も備える。
2013年春モデルの15.5型ノートPC「VAIO Fit 15E」と比べ、本体は35.1mm薄型化し最薄部では18.4mmをの薄さを実現。ディスプレイはIPS液晶で、10点マルチタッチに対応。広色域の「トリルミナスディスプレイ for mobile」や超解像技術「X-Reality for mobile」、高コントラスト化技術「オプティコントラストパネル」などの高画質技術を採用する。
液晶解像度は、ほぼ全モデルで1,920×1,080ドットのフルHD。ただし、VAIO Fit 15Aの最上位モデルでは高精細の2,880×1,620ドット(213dpi)解像度となる。
キーボード面は、テンキーを省きキー配置に余裕を持たせたほか、VAIO Fit 15Eでは左寄りに位置していたタッチパッドが、本シリーズでは中央に配置された。キーボードバックライトも搭載し、タッチパッド裏には近距離無線通信技術NFCを備える。
ソフトウェアでは、VAIO Fit 14Aを除きAdobe Photoshop Elements 11を初期搭載するほか、全モデルにMicrosoft Office Home & Business 2013が付属する。
VAIO Fit 13A
13.3型のVAIO Fit 13Aの店頭ラインナップは「SVF13N19DJS」の1種類で、カラーはシルバーのみ。店頭予想価格は170,000円前後で、発売日は11月30日。
「SVF13N19DJS」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-4200U(1.60GHz)、メモリが4GB、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、ディスプレイが13.3型ワイド(1,920×1,080ドット)で静電式タッチパネル搭載、ストレージが128GB SATA6Gb/s SSD。光学ドライブは非搭載。OSはWindows 8 64bit。
インタフェースはIEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0+HS、USB 3.0×2、HDMI×1、SDカードスロット、ステレオミニジャック、92万画素Webカメラなど。有線LANは非搭載。本体サイズ/重量はW325.4×D223.4×H14.3~17.9mm/約1.31kg。バッテリ駆動時間は約12時間。
直販CTOのオーナーメードモデルでは本体色ブラックほか、PCIe接続の512GB SSD、Core i7の搭載など上位パーツを選択可能。最小構成価格は129,800円。
VAIO Fit 14A
14型ワイドのVAIO Fit 14Aの店頭ラインナップは「SVF14N19DJ」シリーズの1種類。カラーはシルバー、ピンクの2色(型番末尾にS、Pが付く)。発売日と店頭予想価格は、シルバーが11月16日発売、ピンクが11月30日発売で、いずれも140,000円前後。
「SVF14N19DJ」シリーズの主な仕様は、CPUがIntel Pentium 3556U(1.70GHz)、メモリが4GB、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、ディスプレイが14型ワイド(1,920×1,080ドット)で静電式タッチパネル搭載、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブは非搭載。OSはWindows 8 64bit。
インタフェースはIEEE 802.11b/g/n、GigabitEthernet、Bluetooth 4.0+HS、USB 3.0×2、HDMI×1、SDカードスロット、ステレオミニジャック、92万画素Webカメラなど。本体サイズ/重量はW336.1×D234.9×H18~19.8mm/約1.96kg。バッテリ駆動時間は約6時間。
直販CTOのオーナーメードモデルでは本体色ブラックが選択できる。また、Core i7や512GB SSD、8GBメモリなどの上位パーツ、8MBピクセルのカメラ搭載や、スタイラスペンの有無などを選べる。最小構成価格は99,800円。
VAIO Fit 15A
15.5型ワイドのVAIO Fit 15Aの店頭ラインナップは3種類。カラーは最上位モデル「SVF15N19DJS」がシルバーのみで、その下の「SVF15N18DJ」とスタンダードモデルの「SVF15N17DJ」ではシルバー、ブラック、ピンクの3色を用意する(型番末尾にS、B、Pが付く)。
店頭予想価格と発売日は、高解像度液晶で第4世代Core i7とGeForce GT 735Mを搭載する最上位モデル「SVF15N19DJS」が225,000円前後で、12月7日発売。外付けGPUを省いた「SVF15N18DJ」シリーズが190,000前後で、シルバーとブラックが11月16日発売、ピンクが11月30日発売。第4世代Core i3搭載の「SVF15N17DJ」シリーズが165,000円前後で、11月30日発売。
最上位「SVF15N19DJS」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-4500U(1.80GHz)、メモリが8GB(4GB×2)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GT 735M 1GB/Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、ディスプレイが15.5型ワイド(2,880×1,620ドット)で静電式タッチパネル搭載、ストレージが1TB ハイブリッドHDD、光学ドライブは非搭載。OSはWindows 8 64bit。
その下の「SVF15N18DJ」シリーズの主な仕様は、NVIDIA GeForce GT 735Mを省き、解像度を1,920×1,080ドットに変更する。スタンダードモデル「SVF15N17DJ」は、CPUがIntel Core i3-4005U(1.70GHz)、メモリが4GB、ストレージは通常の1TB SATA HDDとなる。
インタフェースは共通で、IEEE 802.11b/g/n、GigabitEthernet、Bluetooth 4.0+HS、USB 3.0×3、HDMI×1、SDカードスロット、ステレオミニジャック、92万画素Webカメラなど。本体サイズ/重量、バッテリ駆動時間も共通で、W377.1×D253.8×H18.4~20mm/約2.29kgで約5.5時間。最上位モデルのみデジタイザースタイラスペンが付属する。
直販CTOのオーナーメードモデルでは512GB SSDやNVIDIA 2GBの外付けグラフィックス、16GBメモリなどが選択可能。最小構成価格は104,800円。