富士通は8日、2013年秋冬のPC新製品、7シリーズ11モデルを発表した。タブレットPCの「Arrows Tab」が2モデル、ノートPC「LIFEBOOK」が7モデル、デスクトップPCの「ESPRIMO」が2モデル、これらが新たなラインナップとなる。すべて価格はオープン、OSにWindows 8.1を搭載する。

全体の9割以上にあたる10モデルをデザインから全面的に刷新した富士通の2013年秋冬モデル。そのうち7モデルでタッチパネルを採用している。

とくに注目したいのは、CPUとディスプレイを中心に大きく進化した10.1型タブレット「ARROWS Tab QH55/M」と、新顔の12.5型2in1デバイス「ARROWS Tab QH77/M」。また、21.5型のリビングPC「ESPRIMO WH77/M」もユニークな変形機構を持つ、これまでになかったスタイルの一台だ。

ARROWS Tab QH55/M

10.1型のタブレット「ARROWS Tab QH55/M」。CPUには開発コード名「Bay Trail」ことAtom Z3770、ディスプレイの解像度はWQXGA(2,560×1,080ドット)と、従来モデルから飛躍的な進化を遂げた。IPX5/7/8に準拠する防水・防塵性を継承しつつ、耐薬品性も加わった。1,024階調対応の専用スタイラスペンも付属する。店頭予想価格は110,000円前後。


ARROWS Tab QH77/M

キーボード部を分離して、防水・防塵タブレットとして利用できる2in1 Ultrabook。ブランド名には「ARROWS Tab」を冠する。CPUはHaswell世代のCore i5 4200U、ディスプレイは12.5型のフルHD液晶を搭載する。A4クリアファイルよりも小さな底面積で、厚さはタブレット時で11.9mm、キーボード接続時でも20.0mmとスリムな設計だ。店頭予想価格は210,000円前後。


LIFEBOOK UHシリーズ

解像度3,200×1,800ドットのIGZO液晶、最薄部15.5mmの切れ味鋭いデザインで、夏モデルでは一番の注目モデルとなったLIFEBOOK UHシリーズ。14型モデル「UH90/M」は夏モデルの長所を引き継ぎつつ、マイナーチェンジを図った(店頭予想価格は190,000円強)。また、この秋冬モデルでは新たに13.3型で解像度1,366×768ドットの弟分「UH55/M」が追加された(同160,000円前後)。


LIFEBOOK SH90/M

「SH90/M」は21.1時間のバッテリ駆動を実現した13.3型ノートPC。標準では、拡張ベイに着脱可能なDVDスーパーマルチドライブを備える。ディスプレイには2,560×1,440ドットのIGZO液晶を搭載する(非タッチパネル)。凹凸をできるだけ排除したオムニデザイン、LIFEBOOK UHシリーズと同じ「超圧縮ソリッドコア」構造の採用も改良ポイントだ。店頭予想価格は200,000円強。


LIFEBOOK AHシリーズ

15.6型液晶を搭載し、同社ノートPCのメインストリームといえるLIFEBOOK AHシリーズ。いずれもきょう体の薄型化を図り、スリムで美しいフォルムを追求している。店頭予想価格は、タッチ対応の「AH77/M」が200,000円強、「AH56/M」が190,000円強、タッチ非対応の「AH53/M」が170,000円強、「AH42/M」が120,000円前後。


ESPRIMO WH77/M

21.5型のディスプレイ部の両端を持って手前に引き出し、画面の角度をフラットに(最大62度)変更できる「WH77/M」。Windows 8.1によるタッチ操作を快適に行えるリビング・デスクトップPCとして、新しいスタイルを提案している。CPUのCore i7-4702MQなど、本体パーツは台座の中に収められている。店頭予想価格は220,000円強。


ESPRIMO FH52/M

ESPRIMO FH52/M

ESPRIMO FH78/LD (夏モデル継続)

「FH52/M」はTVチューナーを非搭載としたエントリー向けの液晶一体型モデル。21.5型のディスプレイもノンタッチ仕様となっている。CPUはIvy Bridge世代のCeleron 1005Mを搭載する。店頭予想価格は140,000円強。

なお、3基の地上/BS/110度CSデジタルチューナーを内蔵した上位モデル「ESPRIMO FH78/LD」は夏モデルが継続販売される。店頭予想価格は220,000円強。


ソフト、オプションなど

ソフト面では、同社独自の「My Cloud」において、その入り口をスタート画面の一つのタイルに集約するなど、使い勝手の向上に努めている。そのほか「My Cloud」では、写真編集機能やカーナビとの連携機能も追加されている。

また、2014年4月でマイクロソフトのサポートが終了するWindows XPからの乗り換えに向けて、同日より2014年4月末までの期間限定で電話による「Windows XP サポート終了に関するご相談窓口」(0120-959-222)を開設した。

テレビ機能については、オプションの「ネットワークテレビチューナー」を利用することで、複数のPCやスマートデバイスで視聴が可能となるほか(DigitalTVboxをインストールしたPCでは録画も可)、スマートデバイスを含め外出先からの視聴を可能としている。