NTTドコモが2013夏モデルで打ち出したツートップ戦略。夏モデルの顔として「Xperia A」「GALAXY S4」の2機種を特別価格で販売したが、この戦略についてドコモユーザーの目にはどう映ったのか。300人に聞いた。
まず、ツートップ戦略の善し悪しについて聞いたところ、「よくないと思う」と回答したのが28.7%(86人)で「いいと思う」(25.3%、76人)を上回った。「どちらでもいい」は46%(138人)だった。
次に回答者の選んだ回答理由について主だったものを紹介しよう。
ツートップ戦略賛成派の意見
- いちおしの商品の中から選びたいから(女性24歳、医療・福祉)
- 話題性が出ていいと思います(男性32歳、食品・飲料)
- 特別価格は嬉しいから(男性26歳、その他)
- 需要のないメーカーを切り捨てることができる(男性25歳、自動車関連)
- スマホでどの機種を選んだらいいか迷っている人にとっては選びやすいと思う(女性23歳、情報・IT)
ツートップ戦略反対派の意見
- 欲しい機種は安くならず、いらない機種は安売り。正直戦略が間違っているとしか思えない。こうして転出超過が起きていると思う(男性26歳、金属・鉄鋼・化学)
- 開発から撤退するメーカーが出てくるのは悲しい(男性41歳、ホテル・旅行・アミューズメント)
- ツートップに選ばれなかった端末メーカーが撤退に追い込まれて、消費者の選択肢が狭まる恐れがあるから(男性31歳、機械・精密機器)
- 姉夫婦がこのキャンペーンを機にスマートフォンにしたが、安くなったのか最終的にはよく分からないと言っていたので。仕組みが複雑です(女性25歳、学校・教育関連)
- 携帯メーカー間の切磋琢磨が無くなる(男性50歳以上、情報・IT)
賛成派は選ぶ手間が省ける、話題のスマホが分かりやすい、特別価格で購入できる、などが主な意見に。一方、熱い回答が多かったのが反対派。メーカーが開発から撤退すれば、後々選べる自由が奪われる、さらには企業間競争がなくなるなどの冷静な意見が目立った。
ちなみに、どちらでもいい派の意見としては、そもそもスマートフォン自体にそれほど興味がないという意見が圧倒的。要するにどーでもいいのだ。
次に2013夏モデルからツートップを選ぶとしたら、どの機種になるのかを聞いたところ、「Xperia A SO-04E」「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」と、ドコモイチオシの2機種とユーザーの捉え方に乖離が生じる結果となった。ドコモからiPhoneが発売されたことで、すでに実質ワントップ戦略に切り替わっているとの声もあるが、近々公表されるドコモの2013-2014冬春モデルで再びこのツートップ戦略が発表されるのかが気になるところだ。ドコモのイチオシとユーザーとの認識のズレは解消されるのか、iPhoneとのすみわけはどうするのか、注目したいところである。
調査時期:2013年8月2日~2013年8月8日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:300件
調査方法:インターネットログイン式アンケート