マイナビニュースで2013年8月に募集した、カシオ計算機の電子辞書「EX-word(エクスワード」シリーズ・小学生モデル「XD-N2800」の読者モニタープレゼント。当選された読者モニターの皆さまから届いたレビューを紹介しよう。
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そもそも電子辞書というものは、聞いたことがあった程度でそれほど意識したこともなく、身近な存在ではありませんでした。小学6年生になる娘が「XD-N2800」を最初に見たときは、「キーが多くて何か難しそう」って映っていたようでした。「ちゃんと使えるかな」という心配もあったみたいです。
最初に使ってみたのは、国語でした。娘は、以前から漢字検定を受検していて、毎日市販のテキストを使って勉強しています。学校で習っていない漢字や熟語が出てくるたび、ぶ厚い辞書を引いて調べる代わりに「XD-N2800」を使ってみて、第一声は「これ簡単でめっちゃ便利だね」でした。
調べたいことが驚くほど簡単に引き出せたことを、素直に喜んでいたようです。分からない言葉が出てくると、サッと取り出しパッと調べる。言葉を入力して決定ボタンを押したら、それで終了。電源を入れてから、ものの10秒で答えにたどり着いてしまう本当に便利なツールです。
読書をするときのお供にもなってたようです。外出時の車中で読む本と一緒にかばんへ放り込む。こんなに薄くて軽いんだから、入れたことすら忘れそうですね。
次に使ったのは英語、主にヒアリングで使いました。真っ先に開いたのが「リトル・チャロ」(編注:NHKで放映された英語アニメ)。全部で50話も入っているので、次から次へと観て、聞いていました。学校の英語授業は、ゲーム形式で単語を覚えることが中心のようですが、リトル・チャロではネイティブの発音を物語として聞けるため、楽しんで学べるところが良かったですね。
その中にあるテキスト機能は、ひとつひとつの文章を区切ってリスニングできるので、じっくりと聞きこんでいくには非常に便利な機能だなと感じました。こういうものなら、親子で一緒に英語を学んでいくことができるんだろうなと、親まで欲が出てきてしまう始末でした。また、「キクタン」や「NHK英会話」などの英語コンテンツが盛りだくさんで、真面目に勉強するにも使いやすいだろうと思いました。
機能として一番使ったのは、複数辞書検索だったようです。理由を尋ねてみると、「簡単な解説からすごく詳しいものまで一発で出てくるから」だそう。調べたい言葉を1回入力すると、それに対して色々な辞書の解説が出てくるので、自分の知りたいレベルや内容に合わせて調べることができたんだと感じました。
小学3年生の妹も、姉の使う合間を縫って色々と使っていました。理科の授業で太陽を習ったので、太陽のことをもっと調べてみようと使っていたら…、気付けば雷のことを熱心に調べてました。
きっと、調べたいことのすぐ近くに他の図や写真があったので、自然とそっちに行っちゃったんでしょうね。興味や関心がどんどん広がっていくのも良いなと感じました。その他にも「百ます計算」にチャレンジしたり、国語の名作集やクラシック音楽(編注:収録コンテンツの「クラシック名曲1000フレーズ」)などを聞いたりと、姉とは違った使い方をしていました。
親として個人的には、機能も豊富で効率的に学べたり楽しめたりするところは、高く評価できるかなと思います。ただ、簡単で便利なぶん、答えを見つける苦労や分かったときの感動が少なくなってしまうことで、記憶に残りづらくなるのではないかという心配な点もあります。
しかし、たくさんの辞書や図鑑などが収録された圧倒的な情報量と、たくさんの関連項目を一気に調べられる利便性が、その心配を打ち消してくれる気がします。ひとつのことを調べれば、ひとつの答えが出てくるのがこれまでの普通。これからの普通は、「同時に幅広い情報に触れられること」になっていくのではないでしょうか。
「XD-N2800」は、正確な答えだけではなく、子供たちの興味や関心の幅も自然に広げていく可能性を秘めていると思います。親として子供の可能性を引き出せるのは、やはり嬉しいですよね。