近畿日本鉄道の新たな観光列車「つどい」がデビューした。2014年3月まで、週末や冬休み・春休み期間を中心に、伊勢市~賢島間で1日2往復の運行を予定している。

伊勢市駅到着後、回送列車となり、宮川を渡る「つどい」

「つどい」は伊勢神宮式年遷宮に合わせ、伊勢神宮を参拝した利用者に伊勢志摩地域を周遊してもらうことを目的に運行される。

近鉄の一般車両2000系(伊勢市側先頭車2107、賢島側先頭車2014)を改造した3両1編成で、外観は伊勢神宮や海の幸などが描かれたデザインに。1両目(2107)の先頭部分は「風のあそびば」として、床面までの大型ガラスとスリットが設置され、外観においても目立つ。車内の座席スペースでは、座席とテーブルが窓向きに配置され、イベントスペース(2両目)や「こども運転台」(3両目)も設置された。

同列車は賢島駅10時40分発・13時40分発と、伊勢市駅12時20分発・15時15分発の1日2往復設定され、所要時間は片道約1時間。賢島発の列車は伊勢市駅に到着した後、回送列車となって検車区のある明星駅方面へ。その後再び伊勢市駅へ折り返し、賢島行の列車として運行されていた。なお、「つどい」への乗車には、普通運賃の他に観光列車料金として片道大人300円、小児150円が必要になるとのこと。