元プロテニスプレイヤーの松岡修造さんは10月4日、テニスの「楽天ジャパンオープン2013」の会場内でトークイベントを行った。屋外で小雨もぱらつく中でも集まってくれたファンのために、熱い修造節をさく裂させた、その一部始終をレポートする。
自分をまねる、ものまね芸人を励ます熱さ
当日は13時20分より、同時に行われていた「楽天ジャパンオープン2013」のボールサプライヤーである、ダンロップスポーツが主催するトークイベントに参加する予定だった。だが、その前に特設会場でなぜか、自身のものまねをする芸人・こにわさんとトークを交わす。
「(松岡さんの)再現ドラマにも出させてもらっています」というこにわさんに、「彼と会うのは本当、今日が初めてだけど…お前、頑張れよ!」と初対面にも関わらず、熱くエールを送った。
そのおかげで、自身のトークイベントの打ち合わせもしないままイベントがスタートしたが、全く関係ない。同社はこのほど、耐久性を向上させたテニスボール「SRIXON(スリクソン)」と「FORT(フォート)」を発売したが、「スリクソンは本当にいいです!」と熱く賞賛。
自身も海外でプレーした経験があることから、日本製のテニスボールは特に耐久性に優れていることを説明しつつ、「テニスをするなら、(技術が)プロレベルになったら、スリクソンがいいです。僕は練習ではフォートを使い、試合では勝ちたいからスリクソンを使います!」と力説した。
イベント中でも、試合経過を気にする熱さ
トークイベントが終わると、クイズに移行したが、松岡さんはジャパンオープンの試合が気になる様子。当日は、教え子である錦織圭選手の試合が後に控えていたため、「ところで向こうのスコアは?」と気が気でなく、「(クイズを)早送りしてやっていこう!」とせかす場面も見られた。
寒空でも集まったファンへの感謝の熱さ
クイズも終わり、あとは最後の記念撮影を残すのみ。その準備をしている間でも、寒空の中に集まったファンへを喜ばすためのトークをやめるそぶりはない。
「圭はね、本当にいい子なんです。(世界ランキング)トップ10(の実力を持つ)選手なのに、何でもやってくれるんです」と話すと、居合わせたファンは一斉に爆笑。錦織選手は、11月の「日清食品ドリームテニスARIAKE」にて、往年の名プレイヤー、ジョン・マッケンロー選手との対戦が決まっているため、自身と錦織選手が一緒に出演しているバラエティー番組を引き合いに出し、「今度は(ジョン)マッケンローが(番組内のイベントに)やってくる可能性がありますよ。僕も今、猛練習をしているところです!」と、マッケンロー選手との“対戦”を熱望した。
「今日はね、(大会運営側から)『目立つな』と言われているんだから」と言いながらも、抜群の存在感を示していた松岡さん。最後の最後まで、ファンに熱いサービスを提供していた姿は、さすがの一言だった。