もうすぐWindows 8.1発売予定………それに伴う参考出品

2013年のCEATECは、主力が4Kテレビと言えそうだが、PCに目を向けると現在はRTM版であるWindows 8.1が今月に登場。それに伴って、こちらも近々正式に発表されるであろうPCの参考展示を各社が行っていた。

パナソニックの「TOUGHPAD 4K UT-MB5」は、その名称が示すように4K解像度のタブレットであり、大型なうえにライブデモも行われ、人気を呼んでいた。タブレットとしては20インチと大型ではあるが、大きさの割には薄く(W475×D334×H12.5mm)、軽いとは言えないが片手でも支えられる重さ(約2.35~2.39kg)となっている。

ベースはLet's noteではなく、「業務用タフネスPC」のブランドであるTOUGHPADだ。動作時の底面方向で76cm落下、非動作時で26方向落下試験に耐える強度を持っている。残念ながら現段階では、2013年12月からの法人向け発売のみとなっている。

回転ケースに入っていて全体を見せていた。20インチの割には薄く軽い。バッテリも一応2時間持つので、プレゼンテーション用途にも使えそうだ

こちらは設計図風の画像。4K解像度なので非常に鮮明だ。ほぼA3原寸の表示ができる

東芝は「Windows 8.1 RTM搭載」として、8インチのタブレットを参考展示。ブースでは特にスペック等の表記がなかったものの、すでにIFA2013で発表されている「encore」で、大きさや電池寿命を考えると先月発表されたIntelのSoC、Atom Z3000シリーズ(開発コード名:Bay Trail-T)を使用しているのだろう。

東芝の8インチタブレット。すでにIFA2013でencoreとして発表されているものだ。インテルのBay Trailの紹介でも登場していた

TSCMは企業向けPCの管理ツールだが、HDDの故障予測が機能として加わった

また、ビジネス向けPC用の管理技術「東芝スマートクライアントマネージャー(TSCM)」の新機能として、HDD故障予知、メンテナンスの説明を行っていた(個人向けPCには現段階では提供予定なし)。HDDやSSDには、ドライブ状況をモニターするS.M.A.R.T機能があるが、S.M.A.R.T.のパラメータはベンダーごとに表記が異なり、統一されていない。

そこで東芝では、あらかじめ顧客から同意を得て取得したデータと、故障修理で持ち込まれたデータを5年間かけて蓄積。これらのデータをもとにHDDの診断を行うようにした。現在の故障予知はHDDのみで、SSDに関しては今後のデータ蓄積と顧客からの要望によって、提供を検討するという。

管理コンソール画面のようで、PCごとにHDD故障リスクを把握できる

PC上では、内蔵HDDの故障リスクをインジケータで表示

富士通も同様に「Windows 8.1 RTM搭載」PCとして、オールインワンFMVのほか、2in1のUltrabook(ARRORWS Tab)の参考展示を行っていた。

なお、インテルは現在、Ultrabookの進化形として、キーボード付PCとしてもキーボードなしタブレットとしても利用できる「2in1」スタイルを推進している。このようなPCには、液晶をキーボードの反対側まで回転できる製品も含まれるが(レノボやパナソニックがリリースしている)、今後はキーボードと合体するタブレットスタイルの製品が多く発表される見込みだ。富士通の製品もこのタイプで、合体する構造となっている。

富士通ブースで展示されていたPCは、すべてWindows 8.1RTMが動作していたが、手に取ることはできなかった

2in1のPCは、キーボード部にコネクタが付いており、タブレット部と分離合体して使うイメージだ

一方で、シャープの「Mebius Pad」のように、タブレットPCのみを提供しているパターンもある。キーボードが必要な場合は、サードパーティ製品をユーザーが別途用意することになるのだろう。

シャープのMebius PadはタブレットPCとして提供される。必要ならばサードパーティのキーボードを使ってほしいようで、エレコムのBluetoothキーボードと合わせて展示されていた