AEGライブの訴訟でマイケル・ジャクソン遺族側が敗訴、5カ月間の裁判に決着

マイケル・ジャクソンの遺族がツアープロモーターのAEGライブに損害賠償を求めた裁判で2日、遺族側の敗訴が決定した。

マイケルが急死した要因をAEGが適切な健康管理を怠ったためとして、マイケルの母親であるキャサリン・ジャクソンが400億ドル(約3兆8,000万円)の巨額賠償金を求め、AEGを訴えていた裁判の判決が2日に発表された。それぞれ6人の男女で構成された陪審員は、2011年11月に過失致死容疑で有罪判決を受けた元主治医であるコンラッド・マーレー被告をAEGが雇い入れた事実は認めたものの、マイケルが2009年に急性プロポフォール中毒で急死した責任はAEG側には無いと判断した。

5カ月間を要した裁判は、ロサンゼルスのスタンレー・モスク裁判所で2日に判決日を迎えたが、裁判所側の発表によれば、先週の9月26日から審議入りしていた陪審員たちは、判決の1時間前に評決に達したいう。今回の裁判では全員一致の評決ではなく、全12人の陪審員のうち9人の一致が要件となっていた。

キャサリンをはじめ、マイケルの3人の子供となるプリンス、パリス、ブランケットら遺族側は、ロンドンのO2アリーナで50公演が予定されていた長期コンサート「This Is It」の前に身辺調査を適切に行わずに、AEGがマーレー被告をマイケルの主治医として雇ったことを糾弾していた。しかしAEG側は、マイケルがマーレー被告から不眠治療の一貫として毎晩のようにプロポフォールを投与されていた事実は知らなかったと主張。懲役4年の判決を受けて服役中のマーレー被告だが、刑務所内での態度が良いとのことで、今月28日にも早期釈放されると報じられている。

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