シェアーズは4日、同社が運営する個人投資家用サイト「バリュエーションマトリクス」のリニューアルを行い、個人投資家に向けた新機能を追加したと発表した。「検索機能」を強化し、2014年1月に導入予定の少額投資非課税制度「NISA」により急増が見込まれる主婦や若年層の個人投資家に対応する。
同社によると、20~50代の日本人のうち、約50%が「株をやってみたいが、知識がない」ことを理由に株をあきらめていたといわれている。NISAの開始により、このような株未経験者の投資意欲が喚起されることが期待される一方、初心者ゆえの「安易な株選び」を懸念する声も多いという。
バリュエーションマトリクスは、今回のリニューアルにおいて新検索機能「良い株検索」を追加。7つの財務指標((1)PBR、(2)PER、(3)売上高成長率、(4)営業利益成長率、(5)ROIC、(6)自己資本比率、(7)DCF割安度)を入力するだけで、推奨株を簡単に検索することができる。
検索窓には、各財務指標の一般的な目安となる数値(変更可能)があらかじめ挿入されており、初心者でもワンクリックで有望な株を探すことが可能。また、検索結果企業は「企業カルテ」として、グラフなどの分析された形で閲覧することもできるという。
「良い株検索」機能の利用には無料会員登録が必要。有料会員になると、M&A(企業の合併・買収)の際に、企業価値を算出する高度な手法「DCF法」も追加使用することができ、より精度が高い有望株選定が行えるとしている。
なお、同サイトの「DCF法」は、大手コンサルティング会社で多数のM&Aに携わってきたコンサルタントであるシェアーズの創業者、山口揚平氏の監修による。山口氏には、『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本(ランダムハウス講談社)』『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(アスキー・メディアワークス)』などの著作がある。