映画『アルカナ』の完成披露試写会が2日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、キャストの土屋太鳳、中河内雅貴と山口義高監督が出席した。
同作は、小手川ゆあの同名漫画(角川書店刊)を、三池崇史監督の助監督を務める山口監督が実写化したサイコスリラー作品。謎の連続殺人事件を追う刑事・村上(中河内)は、事件現場で"死者たちの苦しむ声"に導かれた少女・マキ(土屋)と出会う。未解決事件を追う警視庁の"お宮係り"は、人間が分裂して生まれた"分身"が人間を襲っていると言い、やがて"人間"と"分身"の壮絶な戦いが始まる――というストーリーで、映画は19日から全国順次公開予定。
映画初主演の土屋は、「映画を見ましたが『みんなどう思ってるんだろう?』と気になって、全く覚えてない。もう一回見たいから、前売り券を買いました」と笑いを誘いつつ、「ジャンルはホラーだけど、日常に隠れている出来事だと思って演じました。この作品を通して、自分らしく生きることについて考えてくれたら」と笑顔でアピール。また、山口監督について、土屋が「映画への愛情の化身。監督がすごく好きで、求められるものをやろうと頑張りました」と絶賛し、中河内も「監督自ら動きを表現してくれて、すごくやりやすかった」と振り返ると、照れ笑いを浮かべる山口監督は「2人と出会えて、自分が思っているよりも良い作品になった。2人の今まで見せた事が無い面を楽しんで欲しい」と胸を張ってアピールした。
土屋と中河内は、同作が初共演で「若いのにしっかりしていて、とても素敵な女優さん」と中河内が絶賛すると、土屋は「本当ですか!?」と照れ笑い。劇中では2人の淡い恋も見どころとなっているが、「マキには村上しかいないので、すがりつくしか無い。客観的に見れば恋愛だったのかも」と振り返る土屋に、MCが初恋の思い出を聞くと「多分、弟ですね。一歳違いだけど、赤ちゃんの頃から可愛がって面倒を見てた。でも、弟は2つ上の姉の事が好きで振られっぱなしでした」と明かし、意外な初恋相手に観客はビックリ。また、イベントではロケを敢行した茨城県常総市の公認キャラクター・千姫ちゃまがサプライズ登場し、同市で製造されている「うまい棒」の花束をプレゼントすると、土屋らは大喜びしていた。