「ヨーロッパ橋」1876年、ジュネーヴ・プティ・パレ美術館蔵

東京都中央区京橋のブリヂストン美術館で、「カイユボット展-都市の印象派」が開催される。期間は10月10日~12月29日まで。

"知られざる画家"の全貌を紹介する、日本初の回顧展を開催

ギュスターヴ・カイユボットは、モネ、ルノワール、ドガらとともに印象派の興隆を支えた画家で、仲間の作品を購入し経済的支援を行ったり、印象派展の意見調整を行った人物としても知られている。今回行われる同展では、近年"印象派の画家"としての活動に関心が集まり作品の再評価が進んでいるカイユボット全貌を、日本、そしてアジアで初めて紹介するという。

展示では、同館が所有する「ピアノを弾く若い男」をはじめ、世界各地から代表作が集結するほか、日本初公開となる弟マルシャル・カイユボットの写真作品も合わせて紹介。"知られざる印象派"とされる画家の初期から晩年まで、さまざまなテーマの作品をバランスよく集めているという。なお、「ヨーロッパ橋」や「建物のペンキ塗り」、「ペリソワール」など、印象派展出品作12点が一堂に会するとのこと。

また、関連企画として、同館の学芸員が展示作品を解説する「スライドトーク」を毎週水曜日・金曜日の15時~16時まで実施。11月23日、30日、12月7日、14日の各日14時~16時には、さまざまな講師を迎え「土曜講座 印象派の画家ギュスターヴ・カイユボット」を開催する。

(c)Association des amis du Petit Palais, Geneve