料理全体の頻度

メディア・シェイカーズはこのほど、20代・30代独身一人暮らしの男女を対象に、料理の実態などを通して、若者の食と農の意識を調査した結果を公表した。調査は8月27日~29日にインターネットで行われた。調査対象数は500名。

20.6%が「ほぼ毎食」自炊をしている

平日、休日あわせて自分で料理(自炊)をすることがあるかを聞くと、「ある」人は全体の94%だった。そのうち最も多かったのは「ほぼ毎食」の20.6%で、「週に2、3回」の19.2%、「1日1、2食」の18.0%が続いた。

平日の朝食について尋ねると、「自宅で自分で作ったものを食べる」人が53.4%と最も多く、次は「自宅で買ってきたものを食べる」の47.2%だった。平日の夕食では「主に自宅で自分で作ったものを食べる」が70.2%、「買ってきたお惣菜などと自分で作ったものを組み合わせて食べる」が52.4%、「お弁当やお惣菜など主に買ってきたものを食べる」が39.6%だった。

自分で弁当を作っているのは33.2%

平日の昼食で最も多かったのは、「パン、おにぎり、ファストフードなどを職場や学校で食べる」の40.2%で、次が「自分で弁当を作っていく」の33.2%だった。その次が「職場や学校の食堂で食べる」の27.8%となっている。

加えて、「弁当男子」のイメージを尋ねてみると、「料理上手だと思う」が82.6%で最も多く、次が「尊敬する・すごいと思う」の81.4%だった。

弁当男子イメージ

料理のきっかけは「一人暮らし」

料理を始めたきっかけを聞くと、最も多いのは「一人暮らしを始めてからすぐ」の59.4%だった。次に多いのが「実家にいる頃から」の28.3%で、女性では37.9%と、男性の18.1%よりも高い割合になっている。

料理を始めたことによる意識の変化を尋ねると、料理をする頻度が高い人ほど、「季節の旬の食材が分かるようになった」(56.6%)や「国産の食料品を意識して購入するようになった」(54.5%)と回答する割合が高くなっていた。

料理を始めたことによる意識の変化 上位項目

食の安全、58.2%が不安を感じている

食の安全について不安に思うかを聞くと、「不安を感じる」と「やや不安を感じる」の合計は58.2%だった。続いて、日本の農業の将来について不安を感じるか尋ねると、「不安を感じる」と「やや不安を感じる」の合計は78.2%となった。

「日本の食料自給率がどの程度か知っている」と言う人は37.2%で、料理の頻度が高いほど知っている傾向にあった。「食料自給率を上げた方がよいと思うか」を聞くと、71.2%が「上げた方がよい」と回答している。食料自給率についての考えを聞くと、最も多い回答は「どんな品目で食料自給率が低いのか具体的に知りたい」で74.2%だった。