「現在、独身でいる理由」

楽天グループの結婚情報サービス会社・オーネット(9月に会員数4万人突破)はこのほど、全国展開する支社のうち、首都圏在住の25~39歳の一般独身男女計528名を対象に行った「結婚」に関する調査結果を発表した。調査は9月18日~22日、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に在住の25歳から39歳までの独身男女に対し実施された。

アベノミクス効果?「経済・雇用に不安」はこの1年間で約5%改善

首都圏在住者の独身である理由の1位は「異性との出会いの機会がほとんどない」で男性45.8%、女性30.3%を占めた。おおよそ2人にひとりの独身男性は出会いがないと感じていることがわかった。

また、「結婚するつもりはない」と回答した人が男性の9.5%おり、この数値は、国立社会保障・人口問題研究所による男性の生涯未婚率20.1%の約半分となった。女性の生涯未婚率は10.6%であり、今回の調査で「結婚するつもりはない」と回答した人は7.6%だった。

男性における「経済・雇用に不安」は29.5%であり、依然高い割合といえるが、2012年10月に全国の独身男性を対象に実施した際の34.3%から約5%改善しており、「アベノミクス効果が結婚に対する意識の改善にも貢献しているといえそう」だとしている。

首都圏女性の結婚相手への希望年収は554万円

「結婚相手に望む年収」

首都圏の女性が結婚相手に求める年収は554万円、男性が結婚相手に求める年収は153万円だった。男女合わせての金額は707万円となり、東京都の合計額が最も高く736万円、最も低いのは643万円の神奈川県となった。

過去に実施した同様の調査における、近畿地方647万円、東海地方632万円と比べ、707万円は突出した金額となっており、首都圏で結婚後の生活を考えた場合の結果と推察される。

東京都の独身女性は東京が大好き

「どの地域に住む人と結婚したいですか」

結婚相手の住む地域について聞いてみたところ、男性では約5割が「とくにこだわりはない」と回答した。だたし東京都に住む男性が、結婚相手に東京都の女性を希望する割合は、他の県の男性が希望する割合に比べ2倍程度高く東京都にこだわりを持っているといえそうだ。

「どの地域に住む人と結婚したいですか」

結婚相手の住んでいる地域について、いずれかの地域を指定した男女に、その地域を選んだ理由を聞いたところ男性では「今の仕事を続けたい」が45.0%で最も多くなった。女性での1位は「親が住んでいる(実家)」が44.0%となった。その割合は千葉県においては72.7%にものぼった。

また、東京都の独身女性では「その都県が好き」が32.0%と非常に高く、東京が大好きといえる。「首都圏には仕事やショッピング娯楽など異性との出会いの機会がなくとも充実した生活を送る環境が整っているといえるのだろうか」と調査では分析している。