米Dellは10月1日(現地時間)、創業者Michael Dell氏と投資ファンドSilver Lake Partnersによる同社買収に必要な当局からの承認を全て取得したと発表した。最終段階の大きなハードルをクリアし、買収実現が秒読み状態に入った。

DellがDell氏とSilver Lakeによる買収計画を発表したのは今年の2月。大胆な経営改革を迅速に進められる体制を整えるために株式非公開化を目指している。

普通株を保有する株主に1株13.65ドルの現金を支払うという当初の買収提案に対し、投資家のCarl Icahn氏らが代替案を提出、衡平法裁判所での争いに発展したものの、最終的に同氏が計画阻止を断念した。その後9月に1株13.75ドルの修正案が株主総会において株主から承認され、当局からの承認が揃うのを待つ状態になっていた。

買収手続きはDellの2014年度第3四半期(2013年8月-10月)末までに完了する見通しだ。