かつては低性能だったiPhoneのカメラは、ここ数年で劇的に進化した。画素数が上がり、暗所撮影に強くなり、パノラマやHDRなど多彩な機能が付加された。とはいえ、標準アプリはやはり万人向けだけあって、基本的にシンプルだ。カメラ好きや、少しこだわった撮影を楽しみたい人には不満もあるだろう。

そこで今回は、標準のカメラアプリを超える機能を備えた高機能なカメラアプリを5種類紹介する。iPhoneでワンランク上の撮影を楽しみたいならぜひ試してほしい。

Camera+

Camera+

Camera+」は、世界中のiPhoneユーザーに愛用されている万能カメラアプリ。2本指でタップすることで、露出とフォーカスを別々に設定できるため、手前の物にピントを合わせながら背景に露出を合わせるといった小技が使える。また、ライトボックスを呼ばれる編集モードでは、クロップ、回転といった基本的な編集に加え、多彩なフィルターも完備。中でも「透明」というエフェクトは、写真の明瞭度をグッと引き上げて写真を印象的にしてくれる。一度使ってみればその効果はすぐにわかるだろう。このためだけに購入してもいいくらいのアプリだ。その他、アプリ内課金で追加購入できるエフェクトにも使いやすいものが多い。

OneCam

OneCam

OneCam」は、非常に多彩な機能を備えた国産のカメラアプリ。手ぶれ補正や視野率100%(なんと標準アプリは視野率が100%ではないのだ!)、フォーカスロックなど、カメラとしてほしい機能を備えている他、地味に嬉しいのは写真の解像度を変えられること。iPhoneの写真は普通に撮ると800万画素もあるため、ファイルサイズがかなり大きくなる。最高画質を求めるならそれでいいのだが、そうでなければ重いだけで不便極まりない。FacebookやTwitterやブログに投稿するだけなら、そんなに大きく撮る必要はないのだ。OneCamは撮影前に解像度を自由に設定することができるため、ファイルサイズを抑えることができ、さらにアプリ自体の起動も軽快になっている。また、無音シャッター撮影ができるのも大きなメリットの一つ。音を立てたくない場所でサッと撮影するのにベストのアプリといえる。

ProCam

ProCam

ProCam」は、撮影画面のインターフェースが特徴的なカメラアプリ。機能面はまさに"全部入り"といったところで、カメラ好きにはたまらないデザインとなっている。その分、画面はちょっとごちゃごちゃしているのだが、シンプルなモードにも切り替えが可能なので、好みによって使いわけよう。2本指タップでのフォーカスと露出の個別コントロールや、撮影画像の解像度変更、アスペクト比の調整など細かい部分までカスタマイズが可能で、さらにAEロック、AFロック、ホワイトバランスロックまで可能だ。また、ナイトモードや連写モード、セルフタイマーなどの多彩な撮影モードも備えるなど隙がない。やや切り替えにもたつく傾向があるが、それさえ許容できるならまさに敵なしのカメラアプリといえるだろう。