厚生労働省は1日、2013年8月の毎月勤労統計調査(速報)を発表した。それによると、8月の現金給与総額(1人平均)は前年同月比0.6%減の27万1,913円となり、2カ月連続で減少した。

基本給などを示す所定内給与は前年同月比0.4%減の24万1,131万円で、15カ月連続の減少。残業代などの所定外給与は同3.1%増の1万8,790円と、5カ月連続で増加した。所定内給与と所定外給与を合わせたきまって支給する給与は同0.1%減の25万9,921円で、15カ月連続の減少。ボーナスなどの特別に支払われた給与は同9.4%減の1万1,992円となった。なお、実質賃金は同1.6%減少した。

2013年8月分の毎月勤労統計調査(出典:厚生労働省Webサイト)

現金給与総額を就業形態別に見ると、一般労働者は前年同月比0.1%減の34万4,725円。パートタイム労働者は同0.6%減の9万6,285円となった。

産業別では、全16業種のうち10業種で減少。このうち、鉱業、採石業等は前年同月比6.5%減の31万7,603円、生活関連サービス等は同3.8%減の20万5,912円、金融業、保険業は同2.6%減の35万9,650円などとなった。

総実労働時間(1人平均)は前年同月比0.4%減の143.6時間で、2カ月ぶりの減少。総実労働時間のうち、所定内労働時間は同0.7%減の133.4時間で、同じく2カ月ぶりに減少した。また、所定外労働時間は同3.0%増の10.2時間で、3カ月連続で増加した。

製造業の所定外労働時間は前年同月比4.2%増の14.6時間で、2カ月連続の増加。季節調整値では前月比0.2%の増加となった。

総実労働時間を就業形態別に見ると、一般労働者は前年と同水準の161.5時間、パートタイム労働者は同1.0%減の91.6時間となった。

常用雇用の動きを見たところ、全体では前年同月比0.8%増の4,625万3,000人となり、90カ月連続の増加。このうち、一般労働者は同0.2%増の3,269万2,000人、パートタイム労働者は同2.2%増の1,356万1,000人となった。

同調査の統計数値は、事業所規模5人以上、常用労働者(パートタイム労働者を含む)に関するものとなっている。 なお、速報値は確報で改訂される場合がある。