トレンド総研は、カフェなどの飲食店で、ノートパソコンやタブレット端末を利用して仕事をすることがあるビジネスマン500名(20代~40代)を対象に、「"カフェワーカー"に関する調査」を実施した。調査期間は9月10日~13日まで。
カフェで仕事をしたときの効率UP効果、体感値は30%以上にのぼる
カフェでの仕事の内容について聞いたところ、上位3項目は「メールの送受信(86%)」、「インターネットの閲覧(70%)」、「Excelでの作業(63%)」となった。
また、カフェで仕事をする目的については、「時間調整の間に、急な仕事がないか確認するため」(東京都・男性44歳)、「隙間時間の有効活用のため」(大阪府・男性28歳)、「ランチを食べながら作業したいときや外の方が集中して作業できる場合に」(神奈川県・女性35歳)など、時間を有効活用するためや、仕事の生産性の高める工夫として行っているといった回答が多くみられる。
カフェで仕事をすることにより、仕事の効率はどの程度向上すると思うか聞いたところ、「効率が下がる」あるいは「効率が変わらない」とした人は3%にとどまり、大部分の人が「効率が上がる」と回答。その効率アップの体感値は平均で33.4%で、カフェワーカーたちはカフェで仕事をすることにより、体感値で3割以上も仕事の効率が向上すると感じていることが分かった。
ネット接続する人は4割。"カフェワーカー"にとって重要な要素の1つに
カフェで仕事をする際、インターネットへの接続を行うか聞いたところ、41%が「必ず接続する」と回答。"カフェワーカー"にとって、インターネットが重要な存在であることが分かった。
そこで、カフェで仕事をする際のインターネットへの接続方法について聞いてみたところ、「モバイルWi-Fiルータによるモバイルデータ通信(63%)」が最多で、「カフェが提供するWi-Fiスポット(45%)」、「テザリングによるモバイルデータ通信(37%)」と続いた。
カフェなどが提供するWi-Fiスポットは増加傾向にあり、今年は特に"4G LTE"、"テザリング"といったワードが市民権を得ている。こうした情報通信サービスの進化がインターネットへの接続環境を改善し、"カフェワーカー"の増加や利便性拡大をあと押ししていると考えられる。
タブレットの課題は"入力のしやすさ"と"Officeソフト"
利用しているIT機器について聞いたところ、「ノートパソコン」(ノートパソコンのみ42%、併用49%)を利用している人が91%を占め、「タブレット端末」(タブレットのみ9%、併用49%)は58%となっている。さらに、自身を「ノートパソコン派(73%)」と答えた人が「タブレット端末派(27%)」を大きく上回っていることから、"カフェワーカー"が利用しているIT機器は「ノートパソコン」が主流であることがうかがえた。
ただし、「仕事用のノートパソコンがある」という回答が94%なのに対し、「仕事用のタブレット端末がある」という回答は61%にとどまるなど、この結果には"タブレット端末導入の遅れ"も影響していると考えられる。およそ3人に1人が「今までに利用したことはないが、カフェで仕事をする際にタブレット端末を利用したい」と回答しており、今後はタブレット端末の利用が拡大していくかもしれない。
"カフェワーカー"たちに、ノートパソコンに対する悩みについて聞いたところ、2位「バッテリー容量が少ない(37%)」、3位「処理速度が遅い(20%)」といった項目を押さえ、半数の人が「もっと軽いものが欲しい(52%)」と回答。
一方、タブレット端末については「入力しづらい(50%)」が最大の悩みとしてあげられており、2位以降には「Excelが欲しい(37%)」、「Wordが欲しい(32%)」、「PowerPointが欲しい(26%)」と、ビジネス現場に欠かせないものになっている「Microsoft Office」を望む声が続いた。