三菱自動車は1日、マレーシアでコンパクトSUV 「ASX」(日本名 : RVR)の現地生産・販売を開始する計画であると発表した。
三菱自動車は現在、マレーシアにおいてMitsubishi Motors Malaysia Sdn. Bhd.(以下、MMM)を総販売代理店として完成車輸入販売事業を手がけている。MMMは2005年の設立以降、商用車セグメントに属するピックアップトラック「トライトン」を中心に販売を伸ばしているが、三菱自動車は同国のメインマーケットである乗用車セグメントでの事業展開強化が事業拡大に不可欠であり、その第一歩として、すでに日本製完成車を投入しているASXを現地生産モデルに切り替え、同モデルの販売活性化を図る考えだという。
ASXの現地生産化にあたってはMMMと連携し、マレーシアで広く自動車関連ビジネスを展開するTan Chong Motor Holdings Sdn. Bhd.傘下の自動車組立会社であるTan Chong Motor Assemblies Sdn. Bhd.に車両組立を委託する。2014年1月に生産を開始し、2014年2月からMMMの販売網を通じて販売を開始する予定。
三菱自動車は、2011年1月に公表した2013年度までの中期経営計画において、事業戦略の柱の一つとして「新興市場への経営資源の集中」を掲げており、マレーシアにおけるASXの現地生産・販売の計画もその一環をなすものとしている。