総務省は1日、2013年8月の家計調査(2人以上世帯、速報)の結果を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は28万4,646円となり、価格変動を除いた実質で前年同月より1.6%減少した。減少は2カ月ぶり。
名目では前年同月比0.5%減、前月比(季節調整値)では実質0.5%減少した。同省は、基調判断を前月と同じ「このところ持ち直している」に据え置いた。
消費支出の内訳(実質)を見ると、全10項目のうち5項目で前年同月を下回った。交通・通信は前年同月比7.2%減の3万8,891円、こづかいなどのその他の消費支出は同6.9%減の6万4,639円、保健医療は同3.6%減の1万2,308円、住居は同0.3%減の1万9,435円、光熱・水道は同0.3%減の2万449円となった。
減少に寄与した品目は、自動車購入、年極・月極駐車場借料、婚礼関係費、つきあい費、移動・固定電話通信料などとなっている。
一方、前年同月を上回ったのは5項目。食料は前年同月比2.5%増の7万377円、家具・家事用品は同7.7%増の1万1,274円、被服および履物は同1.5%増の8,829円、教育は同4.5%増の7,133円、教養娯楽は同3.3%増の3万1,311円となった。
増加に寄与した品目は、宿泊料、スポーツ月謝、エアコンディショナ、電気冷蔵庫、飲酒代、すし(外食)などとなっている。
また、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の消費支出は31万2,622円で、実質では前年同月比0.5%減少した。減少は2カ月連続。平均消費性向は同0.8ポイント増の80.4%、季節調整値で見ると前月比0.2ポイント増の73.9%となった。
実収入は47万1,411円となり、前年同月比(実質、以下同)で0.9%減少した。減少は6カ月ぶり。可処分所得は同1.4%減の38万8,907円で、同じく6カ月ぶりに減少した。
世帯主収入は前年同月比1.1%増の36万2,852円で、3カ月連続の増加。定期収入は同1.0%増の35万1,297円で、2カ月連続で増加した。配偶者の収入は同0.5%減の5万4,481円で、21カ月ぶりの減少。このうち女性の収入は同0.7%減の5万3,827円で、22カ月ぶりに減少した。他の世帯員の収入は同3.9%増の8,658円で、2カ月連続で増加した。