エフセキュアは、2013年上半期の脅威レポート「THREAT REPORT H1 2013」を公開、エクスプロイトベースの攻撃、特にJavaを狙った攻撃の増加を指摘している。
同社が2013年上半期のセキュリティ脅威をPDFファイル50ページ(英語)に纏めたもので、グラフや写真なども多用したレポート。前文には、F-Secure Labのミッコヒッポネン氏の言葉でBitcoinマイニングの話題を引き合いに、オンライン犯罪の未来の姿に警鐘を鳴らしている。
検出した脅威のトップ10のうちの約60%が脆弱性関連の攻撃を行うエクスプロイトであり、なかでもJavaを標的にしたエクスプロイトは、検出された脅威トップ10のほぼ半数を占めており、前年度下半期の3分の1から大幅な上昇を見せている。
Androidマルウェアについては、2013年上半期中に358の新しいファミリーおよび亜種を同ラボで検出しており、累積の合計は794種とほぼ二倍に及んでいる。また、アプリストアで配布されるものだけではなく、悪意のある広告やWebサイトを閲覧しただけで感染させるドライブバイダウンロードなどによる配布も確認されていると、注意している。そのほか、APT(持続的標的型攻撃)や多機能なバックドアコマンドを備えるAndroidを狙うトロイ「STELS」、ランサムウェアやフィッシング詐欺など世界的な動向を纏めている。