ソニーは9月30日、次世代のコンテンツ保護技術「SeeQVault(シー・キュー・ボルト)」規格に準拠したmicroSDHCメモリーカードに対応したポータブルワイヤレスサーバー「WG-C20」を発表した。発売は10月25日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は10,000円前後。
SeeQVaultは、デジタル放送をHD画質のまま保存できるコンテンツ保護規格。本製品に同規格準拠のmicroSDHCメモリーカードを挿入すると、ホームネットワークを経由してスマートフォンやタブレット端末で録画番組をHD画質で視聴できる。現時点では、ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されているネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」で録画した番組を本製品に「おでかけ転送」し、そこからスマートフォンやタブレット端末にワイヤレスで伝送を行うことが可能だ。なお、本製品はDLNAガイドラインにも準拠しており、写真や動画を保存したSDメモリーカードを本製品に挿入すれば、同ガイドラインに準拠したクライアント機器で再生することもできる。
無線LANはIEEE802.11b/g/n(2.4GHz)に対応しており、アクセスポイントモードとクライアントモードが利用可能。NFC(近距離無線通信)にも対応しているため、同規格対応のスマートフォンであれば、ワンタッチで接続設定を行える。接続インタフェースはUSB(typeA)、USB(microB)、およびSDメモリーカードスロットを搭載する。SDメモリーカードスロットでmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用する場合は、アダプター(別売)が必要。電源は外部電源(DC5V、1.5A)以外に内蔵のリチウムポリマー充電池(3,000mAh)を利用可能。内蔵充電池での使用可能時間は最大10時間となる。
接続デバイス側の対応OSはAndroid 4.03以降、iOS 6.0以降、Windows XP / Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.6以降となっている。
サイズは約W71×D9×H144mm(突起部含まず)、質量は約135g。
なお、本製品はSeeQVault対応デバイスとして初の製品となる。