「総合力」が魅力のハイパフォーマンスPC
基本性能の高さが光る「T440s」だが、単に高性能なだけではない魅力がいくつもある。そのひとつはやはりThinkPadの代名詞でもあるキーボードだ。Ultrabookというカテゴリでは、薄型にすることでキーボードが犠牲になっている製品も少なくない。しかし、さすがはThinkPad、しっかりしたキーボードになっているのはうれしいところだ。
また、ハイスペックなマシンであるにも関わらず、熱や音に悩まされることがないのもいい。長時間使用しても本体が熱くなるようなことはないし、左側面に並べられた排気口や底面のバッテリ付近に手を当てても、ほとんど熱さを感じない。負荷の高い作業中でもほとんど無音に近いくらいの静かさをキープしている。さらに、試用したSSD搭載機は起動や終了も高速で、Windows 8の起動は10秒かからないほどだし、終了はさらに速かった。
そしてもうひとつ、バッテリをフロントとリアの二段構えにして長時間の動作を可能にしている点も見逃せない。リア・バッテリは動作中に着脱できるので、リア・バッテリを2つ用意しておけば、作業中に充電量が不安になっても瞬時に入れ替えることができる。
電源が確保できるところではACアダプタを使うことになるが、このACアダプタもスリムで軽量になっていて、携行性は抜群だ。こうした周辺機器も含め、全体的な使い勝手がとてもよいのが「T440s」の魅力といえるだろう。
価格は少々高く見えるかもしれないが、前述のとおりBTOにより細かくカスタマイズできるので、目的に応じて不要なものを落としていけば、コストパフォーマンスの高いモデルを作ることができる。スタイリッシュな外観で仕事の相棒としても使いたいUltrabookを検討している人は、ぜひ候補にいれて欲しい製品といえるだろう。
ASUS TAICHI | |
Intel Core i5-4200U(1.6GHz) | |
Mobile Intel QM87 Express | |
PC3-12800 12GB | |
128GB SSD | |
Intel HD Graphics 4400(CPU内蔵) | |
タッチ対応14型フルHD(1,920×1,080ドット)IPS光沢液晶 | |
IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0 | |
USB 3.0×3(うち1つは電源OFF時給電対応)、D-sub×1、Mini-Displayport×1、マイク/ヘッドホンコンボジャック×1、メモリースロット(SDメモリーカード対応) | |
720p | |
約W332×D226×H20.65mm/約1.59kg | |
約10.4時間 | |
Windows 8 Pro 64bit版 | |
234,990円 |