ルフトハンザグループは9月18日、グループ全体で最新型の航空機59機を購入することを承認。これにより、ルフトハンザグループが保有するワイドボディ機に、ボーイング777-9X型機34機とエアバスA350-900型機25機が新たに加わる。最初の機体は早ければ2016年に納入となる。
合計140億ユーロの投資
今回の納品に伴い、旧型のボーイング747-400型機とエアバスA340-300型機は、2025年までに段階的に廃止となる。ルフトハンザグループの今回の発注に伴う投資額は、価格表掲載価格で合計140億ユーロに上り、ドイツ産業界の歴史上、民間セクターが1回に行う投資としては過去最大となった。
なお、ルフトハンザが現在運航しているワイドボディ機は約107機で、最新機のエアバスA380型機10機、ボーイング747-8型機9機、エアバスA330-300型機18機、エアバスA340型機48機、ボーイング747-400機22機である。
騒音の影響範囲は30%縮小へ
新型機導入は、旅客輸送部門が保有する機種数を削減して複雑な機体構成を緩和すること、また、現在運航している航空機を最新機と入れ替えることを目標としている。機体には最新式の低騒音エンジンを採用。エアバスA350型機にはロールスロイス製のトレントXWBが、ボーイング777-9X型機はゼネラル・エレクトリック製のGE-9Xが搭載される。騒音の影響範囲は、現在の航空機より少なくとも30%縮小する。
グループは2025年までに295機を投入
ルフトハンザ単体では、航空機1機につき約220人の雇用が直接的に保護している。そのため、今回の59機を通じて合計1万3,000人の雇用が保護されることになる。これに加えて、空港、航空管制、製造企業、運送会社やその他の提携企業では、航空機1機につき約100人の雇用が保護される。その結果、ワイドボディ機59機がドイツと欧州にもたらす雇用効果は、2万人を超える見通しとなっている。
なお、2013年3月に発注した航空機を含めると、ルフトハンザグループは295機の新たな航空機を価格表掲載価格の360億ユーロで発注している。これらの航空機は、2025年までに納入される予定。