クリプトン・フューチャー・メディアは、ヤマハの歌声合成技術「VOCALOID3」を採用した初のMac対応歌声ライブラリ「初音ミク V3」、同製品に英語の歌声ライブラリをバンドルした「初音ミク V3 バンドル」を発売した。対応OSはWindows 8(32/64bit)/7(32/64bit)/Vista(32bit)/XP(32bit)、Mac OSX 10.7/10.8。価格はオープンで、同社Web価格は「初音ミク V3」が1万6,800円、「初音ミク V3 バンドル」が2万1,000円。

「初音ミク V3」は、歌声ライブラリのみならず、同社開発のボーカルエディタ「Piapro Studio」、音楽制作ワークステーション「Studio One Artist 2.5 Piapro edition」、200種類以上の楽器を収録したPreSonusのソフト音源などが同梱されたオールインワン・パッケージだ。同時発売された「初音ミク V3 バンドル」は、「初音ミク V3」に、新たに開発した英語の歌声ライブラリ「English」を追加収録した製品となっている。

また、歌声ライブラリは「ORIGINAL」、「SWEET」、「DARK」、「SOFT」、「SOLID」の計5種類。これまでの初音ミクの声質イメージを失うことのないよう、互換性を重視して開発された。加えて、VOCALOID3で新たに採用されたTriphone(トライフォン)の音数を多く含めることにより、さらにスムーズな音の繋がりを実現した。

そのほか、シンガーのアイコン画像を自分好みに変更できるカスタムアイコン機能を10月中旬のアップデータにて提供する予定。ユーザーが好みの画像を追加することはもちろん、公募で集まった数々の初音ミクアイコンを追加することが可能となる。加えて、Appleの音楽制作ソフト「GarageBand」や「Logic」シリーズに対応するため、Apple標準プラグイン形式であるAudio Units(AU)への対応を、10月下旬のアップデータにて提供予定となっている。さらに、他のVOCALOID3歌声ライブラリ製品を「Piapro Studio」で読み込み利用する機能を現在開発中で、11月中旬ごろに提供する予定となっている。

なお、同製品に関して、旧製品の「VOCALOID2 初音ミク」、「MIKU APPEND」のライセンス登録済み正規ユーザーを対象とした優待販売も行われる。詳細については同製品のWebページを参照してほしい。

ちなみに、マイナビニュースでは、「初音ミク V3」発表当時のレポートや、ボーカロイドのMac対応に関する記事を掲載しているため、併せて参照してみてほしい。