世の中にはたくさんの猫の情報があふれている。媒体は紙だったりウェブだったりと様々だが、かわいらしい猫の写真やコンテンツを気軽に楽しむことができるのは本当にありがたい限りだ。
そんな猫の情報を取り扱うメディアの中に、たくさんの猫情報を入手できる猫雑誌「ねこころ」がある。
雑誌「ねこころ」とは
「ねこころ」とは、出版社ケーズ・パブリッシングが毎奇月26日に発行している猫雑誌。本誌の特徴は、何といっても猫に関する情報量の多さだ。9月号では、ご長寿猫の特集や日本の猫神様、清水ミチコさんの取材記事が取り上げられるなど、実に盛りだくさんの内容となっている。この号から、猫好きで知られる女優・室井滋さんの猫エッセイ「ムロイ歩けば猫に会う」もスタートした。
また、猫好きにとっては「猫を訪ねる旅」の特集も実にうれしいもの。猫のいる美術館や猫のいる駅、お寺など、ぶらりと一人旅をする際に参考になりそうだ。9月26日発売の11月号では、仙台・松島の猫めぐり旅が特集となっている。毎号違った海外の猫旅レポートの記事もある。
猫の撮影は、カメラマンと編集部員が2人がかりで行ったりするという。編集部員が猫じゃらしなどで猫の気をひきながら、カメラマンが撮影するとのこと。確かに雑誌の中にある猫写真をよく見てみると、目の中にカメラマンとおもちゃをもった人の影があったりして実に面白い。
猫編集長「いっき」君
「ねこころ」の編集長は、なんと猫。名前はいっき君で、アビシニアンの男の子だ。普段は編集部員のお家で暮らしているが、時たま出社しては、部員たちの心を癒やし、企画のモデルを務めたりとお仕事に精を出しているそうだ。
実際に本社を訪れ、いっき君にご挨拶してみると、初対面の人間を目の当たりにしているにもかかわらずこちらに近寄ってきてくれた。実に社交的な性格の男の子である。
頭を少しさげてみると、いっき君は小さな頭でゴツンと頭突きをしてくれた。編集長なりのご挨拶のようだ。頭をさげたまま静止していると、何度か額をこすりつけてくれる。本当に幸せだ。
しかし、誰に対しても社交的というわけではなく、いっき君は残念ながら男性が少々苦手。抱っこされた際はどこか一点を見つめたまま目が死んでしまうという。
いっき君は、男の子であるにもかかわらずかなり顔がスリムだ。通常オス猫は、ケンカになった際に優位に立てるよう、顔が少々大きくなる傾向にあるのだが、いっき君は実に小顔である。アビシニアンらしいしなやかな体をしており、毛色は美しいブルー。金色の目もその容姿に花を添えていた。
編集部員からだけでなく、読者からも愛されているいっき君。いっき君を模した手作りの人形やレリーフなどが、編集部宛に送られてくることもあるとのこと。このお仕事をしていて、着実にファンを増やしているようだ。
いっき編集長に部下ができた!?
また、現在は編集部員が保護した行き倒れの子猫がやってきたとのこと。子猫は今は元気に駆けまわっているそうだ。“こじゅ”と呼ばれる黒猫は、どうやら男の子。いっき君は編集長の座を奪われないかとジトーッとした目で動向を見守っている。
いっき編集長、これからもお仕事、頑張ってください!