インテルは、9月25日、東京都内でアーキテクチャとマーケティングのアップデートに関する記者会見を開催した。アーキテクチャのアップデートは、9月上旬に米国で開催されたIDF 2013の日本国内向け報告となるもので、インテルの代表取締役社長 吉田和正氏が登壇し説明した。
注目は次世代Atomとなる「Bay Trail」。Bay Trailはタブレット、エントリー向け2in1、エントリー向けノートブック(クラムシェル)、そしてオールインワン向けに投入される。2in1は、このところIntelが消費者向けに訴求している、変形デバイスで、時にはスマートフォンやタブレットの代わりとして、時にはこれまでのクラムシェル型ノートブックの代わりとして利用できる製品を指す。VAIO Duo 11のようなデバイスが該当するが、これまでスリムで軽量なUltrabookタイプを中心にリリースされていたが、非Ultrabookの2in1も想定されているようだ。また、IAタブレットに関しては、そもそもIA・非IAに関わらずタブレットの活用法自体がまだ模索中といった現状のなか、病院や訪問介護、教育といった現場での活用事例やビデオを紹介することで、IAタブレットの方向性を示した。
教育分野では小中高校生での一人1台タブレットPC環境に向けた見通しを紹介 |
実際にスタートしているIAタブレットを用いた授業を紹介。ほか、Intelが作成した英語によるIAタブレットを活用した教育風景のビデオも紹介があった |
マーケティングでは、執行役員マーケティング本部長の山本専氏が説明を行った。ゴルフや子供向けといったこれまでインテルが足を踏み入れてこなかった分野でのマーケティング強化を行っており、その報告があったほか、今回の目玉としては、マーケティングロゴがこれまでの「Inside」から「Look Inside」に変更されたことが紹介された。「Inside」は、これまで「インテル、はいってる」と訳されてきたが、「Look Inside」となり、「インテル、はいってる」というキャッチ自体に変更は無いものの、「中を見て! インテルが入っているでしょ」といったニュアンスになるとのことだ。
報告の終わりに"サプライズ"として、会場に集まった記者向けにIntelロゴの小さな謎のボックスが配布された。箱には「Look Inside」となった新しいロゴと、フタを開けると従来通りの「インテル、はいってる」と書かれた紙が入っていた。紙をよけると、入っていたのはチロルチョコ。上段はCPUをイメージした包装、下段はチップセットをイメージした包装で計17粒。なお、チョコはいたって普通の味。ちなみに1粒だけIntelロゴのアルミプレートが付いたダミーが混ざっていた。