映画『キッズ・リターン 再会の時』の完成披露試写会が25日、都内で行われ、俳優の平岡祐太、三浦貴大、女優の倉科カナらが出席した。
1996年に公開された北野武監督の映画『キッズ・リターン』のその後を描いた同作は、落ちこぼれの同級生だったシンジとマサルの10年後の物語。ボクサーへの道を選んだシンジ(平岡)とヤクザになったマサル(三浦)は、会うこともなく冴えない日々を送っていた。ある日、偶然再会した2人は、それぞれの決意を胸に人生のリターンマッチに挑む――というストーリーで、映画は10月12日から全国公開。
舞台あいさつには、平岡、三浦、倉科のほか、キャストの中尾明慶、市川しんぺー、小倉久寛、ベンガルと清水浩監督が登壇。平岡は「続編があることにも、シンジを演じることにもビックリした」とオファー時を振り返り、三浦は「人間ドラマが素敵に出ている楽しい作品」と胸を張ってPR。平岡は、撮影前に3ヶ月間のボクシングトレーニングに励んでおり、「生きた心地がしませんでした(笑)。ボクシングシーンは注目して欲しい」とアピールすると、普段から平岡と交流があるという小倉は「いつもニコニコしてるお坊ちゃまという感じなのに、動きも体つきもプロの人に引けをとらなかった」と褒めちぎり、ベンガルも「練習してるところを見てゾッとした。これが俳優かと」と平岡の役づくりを称賛した。
一方、シンジを支える恋人・マナミ役の倉科は「平岡くんとは夫婦役をやったことがあるので、居心地が良かった。三浦さんも初共演だったけど気さくに話してくれました」と撮影時を振り返り、「たくさんの方に観て頂きたい作品です」とにっこり。続けて、「私がクランクアップした時に、3人でご飯を食べに行きました」と仲の良さをうかがわせるエピソードを披露すると、平岡と三浦に「奢ってもらいました」と明かされ、「2人の撮影が続いてたので、頑張ってね!という気持で」と照れ笑い。また、「自由に暴れさせてもらいました」と語ったマサルの弟分・ユウジを演じた中尾は、「撮影現場が家から近かったので衣装のまま帰ったら、近所のサラリーマンに白い目で見られた。それだけ役に溶け込めたのかな?」と明かして観客の笑いを誘っていた。