フォルクスワーゲン グループ ジャパンはこのほど、新型ゴルフのリアルスポーツモデルである「ゴルフ GTI」を発売した。ヘッド部を新開発した直噴ターボエンジンは最高出力220PSを発揮。同時に燃費性能も大幅に向上させた。

「ゴルフ GTI」

新型「ゴルフ GTI」は、すでに発売されている「ゴルフ」と同じく、新しいモジュラーシステム「MQB」を採用したことにより、従来は上級モデルにしか装備しえなかった安全装備や機能装備を多数採用。同時に車重は10kgの軽量化を果たした。

エンジンはMQBコンセプトにより開発された、後方排気を特徴とする2.0リットルの直噴ターボ。ヘッド部を新たに設計して吸排気バルブに可変タイミング機構を追加し、排気側にはリフト量を2段階に変更する機能も搭載した。

直噴とポート噴射のデュアルインジェクションも採用し、最高出力は先代「GTI」より9馬力向上の220PS、最大トルクは280Nmから350Nmへと大幅に増加した。「GTI」として初のブルーモーションテクノロジーも採用しており、JC08モード燃費は15.9km/リットルと、先代「GTI」の13.0km/リットル(10.15モード)から大幅に改善している。

専用チューニングのサスペンションにより、車高は10mm低くなり、プログレッシブステアリングも初採用された。ステアリングを切り込むにつれて累進的なギア比となるため、少ないステアリング操作で車を操ることができる。

内外装にも数々のGTI専用装備が追加された。エクステリアはリアスポイラーやツインエキゾーストパイプ、インテリアはスポーツシート、レザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイールなどが特徴となる。「ゴルフ GTI」の価格は369万円。