ソニーは9月26日、ハイレゾリューション・オーディオファイル再生対応のHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」「HAP-S1」を発表した。いずれも発売は10月26日で、希望小売価格はHAP-Z1ESが220,500円、HAP-S1はオープン価格となっている。HAP-S1の推定市場価格は80,000円前後。
HAP-Z1ES、HAP-S1はともに、HDDを内蔵するオーディオプレーヤー。HDDはHAP-Z1ESが1TB、HAP-S1が500GBのものを搭載する。圧縮音源はもちろん、ハイレゾ音源(DSD 5.6MHz、192kHz/24bit)の再生に対応しており、高音質のサウンドを楽しめる。対応するコーデックは2モデルともに、DSD(DSF、DSDIFF)、LPCM(WAV、AIFF)、MP3、WMA、AAC、FLAC、ALAC、ATRAC(NON DRM)。WAV、AIFF、FLAC、ALAC、WMAロスレスではギャップレス再生に対応する。
HAP-Z1ESは新開発の「DSDリマスタリングエンジン」を搭載しており、圧縮形式のオーディオデータでもDSD信号に変換することで、高音質で再生することが可能だ。また、D/A変換方式として理想的なアナログFIRフィルター他高性能フィルターをL/Rチャンネル独立で搭載するなど、高精度なD/A変換回路を備えている。これにより、超高域のノイズを低減して原音をより忠実に再現することが可能。さらに、HAP-Z1ESでは、オーディオデータのデジタル形式への圧縮時に失われる高音域などの復元や自然な音質を実現するDSEEを搭載。原音に近いサウンドを追求できる。
HAP-S1はL/R独立型の広帯域パワーアンプを内蔵するオーディオプレーヤー(HAP-Z1ESはアンプ非搭載)。アンプの最大出力は40W×2で、L/Rチャンネルのスピーカーを独立して駆動させるツインモノ方式が採用されており、左右の音の干渉を抑えたサウンド、高域まで位相変化のない原音に忠実な再現が可能となっている。DSDリマスタリングエンジンは非搭載ながら、高音質なD/A変換が可能な技術やDSEEも備えており、圧縮形式からハイレゾ音源まで高音質サウンドを楽しめるようになっている。
2モデルともにネットワーク接続に対応。インターネットラジオ「vTuner」用の受信も可能となっている。有線LANは1000BASE-T、Wi-Fi(無線LAN)接続はIEEE802.11b/g/nに対応。その他の接続インタフェースはHAP-Z1ESが、ライン出力(RCA)×1系統、バランス出力(XLR)×1系統、USBポート×1基(HDD増設用)、IR出力×1系統を、HAP-S1が光デジタル入力×1系統、同軸デジタル入力×1系統、ライン入力(RCA)×2系統、ライン出力(RCA)×1系統、ヘッドホン出力×1系統、USBポート×1基を搭載する。また、2モデルとも楽曲情報やステータス表示用のモニターとして4.3型液晶を搭載する。
消費電力はHAP-Z1ESが25W、HAP-S1が70W(いずれも待機時0.3W)。サイズはHAP-Z1ESがW430×D390×H130mm、HAP-S1がW265×D304×H88mm、質量はHAP-Z1ESが約14.5kg、HAP-S1が約5.8kgとなっている。