デルは26日、14型のモバイルノートPC「Inspiron 14 7000」の発表会を東京都内で開催した。「コードレスパソコン」というコンセプトを掲げ、ホームユースにおけるメインマシンとしての利用を想定しているという。

「Inspiron 14 7000」は、厚さ15.3mm、重さ1.76kg(標準)/1.99kg(タッチパネル搭載)と薄型軽量で、58Whrの6セルバッテリによって約9時間のバッテリ駆動が可能であるという。光学ドライブは非搭載で、液晶の表面はCorning Gorilla Glass NTBによって保護され、落下・水漏れ・過電流・盗難に対応する1年間の「偶発損害保証」が付いている。分類するなら、ちょっと大型のモバイルノートPCと言えるし、実際にそのように活用できるだろう。

厚さは15.3mm、光学ドライブ非搭載というモバイルノートPCらしい設計

アルミ削り出しのシンプルなボディ

キートップの色もシルバーで統一されている。LEDバックライトも装備

フットプリントはA4ワイド判の女性誌程度(W345×D240mm)。オプションの専用スタンドですっきり収納することも

標準構成と直販価格を紹介すると、「ベーシック」モデルでは、CPUがIntel Core i3-4010U (1.7GHz)、メモリがDDR3 1600 4GB、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400 (CPU内蔵)、ディスプレイが14型ワイド液晶(1,366×768ドット)、ストレージが500GB SATA HDD、OSがWindows 8 64bit、直販価格が69,980円。

「プレミアム フルHD」モデルでは、CPUがIntel Core i5-4200U (1.6GHz)、メモリ容量が6GB、ディスプレイがフルHD(1,920×1,080ドット)でタッチ対応となり、直販価格が104,980円。

この2機種の間に位置する「プレミアム」モデル、最上位の「プラチナ」モデルもラインナップされ、発表翌日の9月27日に発売される。

同社が提唱する「コードレスパソコン」とは?

この設計とスペックから単純に大型モバイルノートとは位置付けずに、「家庭用のメインマシンに」という狙いを持ってリリースしてきたところが、Inspiron 14 7000のポイントと言えるだろう。

同社は今回の発表において、一日中コードに縛られずにパソコンをもっと自由に気軽に使いこなすライフスタイルとして「コードレスパソコン」を提唱した。同社のコンシュマーマーケティング コミュニケ―ションマネージャー 塚本陽子氏はプレゼンテーションで下記の5点をコードレスパソコンの定義とした。

 1. 一日中コードレスで使える
 2. コンパクトで持ち運びしやすい
 3. 使いたい時にすぐ起動
 4. すっきり収納
 5. 万が一のサポートも充実

コードレスパソコンの定義とラインナップ。Inspiron 14 7000以外の既存製品も含まれる

また、「Inspiron 14 7000」は主要なターゲットユーザーとして30代の主婦層を想定しており、発表会には光文社の30代の主婦向け生活情報誌「Mart」副編集長 西口徹氏がゲストとして招かれた。同氏は、子育て世代の女性は実際に多忙でなかなか自分の時間が持てないと現状を紹介し、それがコードレスパソコンによって、ちょっとしたスキマ時間を有効に活用できるようになるのでは、と期待を寄せた。

(左)デル 塚本氏。(右)「Mart」西口氏

家事や育児に多忙な女性がターゲット

コードレスパソコンを使ってみて、自分の好きな場所で自分らしい時間が持てた、家族とのコミュニケーションが増えた、収納がすっきりした、と感想を語る「Mart」読者

発表会では、インテル クラウドコンピューティング事業本部 PCクライアント事業本部 事業開発マネージャー 岩本由香里氏も登壇。モバイル分野のトレンドとして、性能だけではなく、自然で直感的にPCを使えることが重要になってきている述べ、Haswellの省電力性能、グラフィックス性能の向上について、わかりやすい言葉で説明した。

第4世代Coreの特徴を解説するインテル 岩本氏