東芝は24日、「SeeQVault」(シー・キュー・ボルト)規格に準拠したmicroSDHCメモリカードを10月下旬に発売することを発表した。同規格はデジタル放送のハイビジョン映像などをHD画質のまま録画・保存するための次世代コンテンツ保護技術。

「SeeQVault」に準拠したmicroSDHCメモリカード

これまでハイビジョン放送をメモリカードに保存し、録画に使用した機器以外で再生するには、SD画質に変換するしかなかった。それがSeeQVault規格の登場により、SeeQVault対応レコーダーでSeeQVault対応メモリカードに番組を録画し、SeeQVault対応スマートフォンで再生するといったことが可能となる。

今回発表されたのは容量16GBと32GBのカードで発売は10月下旬。価格はオープンで、店頭予想価格は16GBモデルが4,500円前後、32GBモデルが8,000円前後。スピードクラスはUHS Speed Class 1に対応し、最大書き込み速度は20MB/S、最大読み込み速度は40MB/S。

32GBモデルの「THNSS032GAB4L3(LB8」

16GBモデルの「THNSS016GAB4L2(LB8」

SeeQVault規格は、東芝、パナソニック、ソニー、サムスン電子で共同開発されたもので、これら各社が設立した「NSM Initiatives LLC」(Next Generation Secure Memory)がライセンスを提供している。