パナソニックは9月25日、ブルーレイディスクレコーダー「DIGA(ディーガ)」のプレミアムモデル「DMR-BZT9600」を発表した。発売は11月20日。価格はオープンで、推定市場価格は400,000円前後。
DMR-BZT9600は、4K対応テレビなどハイグレードな視聴環境を持つユーザーに向けた高画質・高音質なBDレコーダーだ。最大の特徴が、世界で初めてHDMI 2.0規格に準拠した4K/60p/36bitへのアップコンバート出力に対応する「4Kダイレクトクロマアップコンバート」を搭載した点。4Kの入力と表示に対応したテレビと接続した場合、ハイビジョン放送や市販のBD/DVDパッケージの映像など、幅広いソースをアップコンバート出力する事ができる。
その際、4K/60pでYCbCrが4:4:4の場合には24bitまで、4:2:2の場合には36bitまでのアップコンバートが可能だ。4K/30pないし4K/24Pの場合にはYCbCrが4:4:4の場合でも36bitまでのアップコンバート出力に対応する。
また、パナソニックが開発した「マスターグレードビデオコーディング・MGVC」規格に対応しており、同規格に対応したコンテンツは、スタジオマスターと同等のクオリティで再生が可能だ。マスターグレードビデオコーディング・MGVC規格は、通常は24bitで階調表現を行っているブルーレイコンテンツに、独自のビット拡張データをプラスしたものだ。マスターグレードビデオコーディング・MGVC規格に対応したコンテンツに4Kへのアップコンバートを加えることで、階調表現と解像度の高い映像を楽しむことができる。
オーディオ面では、192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応。また、192kHz/32bitに対応したDACを搭載しており、この差動出力をL・R独立でバランス伝送することで、ノイズの影響を受けないサウンドを楽しむことができる。また、「シアターモード3」「ハイクラリティサウンド4」の2つのモードでは、動作に必要のないブロックを停止してノイズの影響を抑える「インテリジェントローノイズシステム」が使用される。
電源回りも強化。大容量コンデンサーとスイッチングMOS FETの導入で、電源に余裕を持たせ、低域再生能力を向上させている。また、筐体は3層のベースシャーシ、高剛性ドライブシェルター、セラミックインシュレータなどの採用で制振性能をアップしている。
搭載しているチューナーは地上/BS/110度CSデジタル×3基で、フレキシブルな録画が可能だ。内蔵HDDの容量は3TBで、USBタイプの外付けHDDにも対応している。USB 3.0に対応したHDDを接続した場合、複数番組の同時録画にも対応する。
接続インタフェースは、アナログ音声出力×1系統、バランス音声出力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、同軸デジタル音声出力×1系統、HDMI出力×2系統、iLink(TS入力)×1系統、SDメモリーカードスロット×1基、USB 2.0ポート×1基、USB 3.0ポート×1基、LAN端子×1基を装備する。本体サイズはW438×D239×H77mmで、質量は約7.7kg。消費電力は約28Wとなっている。