10月5日公開の映画『R100』の完成披露試写会が24日、東京・新宿のミラノ座で行われ、松本人志監督をはじめ大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、佐藤江梨子、前田吟、YOU、西本晴紀、松尾スズキ、渡部篤郎が出席した。
本作は、松本人志監督にとって『大日本人』(2007年)、『しんぼる』(2009年)、『さや侍』(2011年)に続いて4作目となる監督作品。大森南朋が演じる主人公の片山貴文が、謎のクラブ「ボンデージ」に入会することをきっかけに、美女たちに翻弄される姿を描く。第38回トロント国際映画祭の「ミッドナイト・マッドネス(MIDNIGHT MADNESS)部門」に出品され、地元メディアで評価を二分しながらも、大喝采を浴びた。また、2014年には全米での公開も決定した。
この日は松本監督と主演の大森南朋らキャスト陣が勢揃いして舞台あいさつ。大森は「一生懸命演じましたが、皆様には僕のあられもない姿を見せると思うと心が痛みます…」と苦笑いを浮かべて、「(演じるまで)若干の躊躇は前日までありましたが、何とか乗り越えました」と振り返った。その大森が演じる片山を翻ろうするクラブの女王様役を演じた寺島しのぶは「ボンデージは今まで着る機会がありませんでした。今回は(大森)南朋ちゃんをボコボコにするんですけど、やっていく内に"そういう風になっていくんだ~"とSの世界を少し体験したような気がします。松本監督のファンである主人(フランス人のアートディレクターであるローラン・グナシア)が劇場に来ているので、帰って『やってくれ』と言われたらどうしよう。ちょっと期待しているんですけど(笑)」と不適な笑みを浮かべていた。これに対して松本監督は「寺島さんは鞭を気に入ってしまって離しませんでしたね」と撮影エピソードを明かして会場の笑いを誘った。
また、本作については「この前は仙台や広島で試写を、トロントで映画祭といろんなところで上映してますが、受けてますねん! コメディーを狙っているんじゃなくて、本当に今までなかった世界観、松本ブランドができたと思っています」と自信を見せ、「コメディー映画じゃないので、変な先入観を捨てて見ていただければと思います」とアピールしていた。映画『R100』は、10月5日より全国公開。