1983年に放映されたNHK朝の連続テレビ小説の映画化作品『おしん』の完成披露会見が、9月24日に帝国ホテルで開催され、主人公のおしんを演じた子役の濱田ここね、上戸彩、稲垣吾郎、泉ピン子、小林綾子、井頭愛海、ガッツ石松、満島真之介が出席した。

映画『おしん』の完成披露会見に出席した上戸彩

今から約100年前の山形県の寒村で生まれたおしん。映画は、おしんが貧しい暮らしの中、生きる希望を失わずに力強く生きていく幼少期にスポットを当てて描く。日本中が涙したドラマ「おしん」は、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%という、テレビドラマの歴代最高視聴率記録をマークし、今もその記録は破られていない。

おしんに成り切った濱田は「よろしくお願えするっす」と、山形弁であいさつ。おしんの母・ふじ役の上戸は「演じ終わった今のプレッシャーは、撮影に入る前と変わらないです。でも、感動したと言ってくださると、他の作品でほめられるより、何倍もうれしいです」と、手応えを口にした。

会見では、『おしん』の撮影秘話よりも、9月22日に最終回を迎えた堺雅人主演の人気ドラマ『半沢直樹』の話題に。上戸が同ドラマに出演していたこともあり、濱田は「上戸さんに優しくしてもらった分、"倍返し"でお礼を言いたいと思います」と、『半沢直樹』の名台詞を引き合いに出したコメントを披露。上戸は「打ち合わせ済み?」と濱田と顔を見合わせると、濱田は愛くるしい笑顔で「ちょっとだけ」とうなずいた。また、同ドラマの最終回は、平成では最高視聴率となる42.2%、瞬間最高視聴率は関東で46.7%、関西で50.4%を記録したが、泉は「視聴率は40%を超すと思っていました」と大絶賛。さらに泉は「"倍返し"終わっちゃった」と残念そうにつぶやき「でも、その後に木村(拓哉)くんがやりますから。ちょっと! 同じSMAPなんだがら何か言いなさい」と稲垣に振ると、タジタジ状態の稲垣は「『安堂ロイド』よろしくお願いします」と、木村拓哉主演の同枠の日曜劇場『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』をアピールした。

泉の暴走は止まらず、続いて映画『おしん』についても「ペイできるくらいの倍返しができたらと。それでダメなら、『半沢直樹』の映画で取り返してほしい」と発言すると、上戸も「そうですよね、じゃないですよ!」と苦笑い。泉は「私の目の黒い内にパート2と、映画をやってほしい」と『半沢直樹』ネタをダメ押しすると、上戸は笑いながら「倍返しですね」と笑顔で締めくくった。『おしん』は10月12日より全国公開。