阪急電鉄は20日、京都線のダイヤ改正について発表した。西山天王山駅の開業に合わせ、12月21日に実施する。大阪市営地下鉄堺筋線も同日にダイヤ改正を行う。
西山天王山駅は京都本線大山崎~長岡天神間に設置される新駅で、開業後は準急と普通が停車する。これに合わせて行われるダイヤ改正は、平日朝夕ラッシュ時間帯および平日・土休日の深夜時間帯における電車の行先変更や接続改善がおもな内容に。
平日夕方のラッシュ時間帯、天下茶屋駅(地下鉄堺筋線)から高槻市駅まで運転される準急は、河原町駅まで区間が延長される。上牧駅以遠の利便性向上と優等列車の混雑緩和が図られるほか、淡路駅で梅田発北千里行の普通とも接続する。平日夕方の梅田発河原町行通勤特急・快速急行・快速については、準急・普通への接続駅が茨木市駅・高槻市駅・長岡天神駅の3駅に統一される。
深夜時間帯(平日・土休日)には、河原町駅を23時30分に発車する高槻市行の快速急行を新設。現行の河原町駅23時30分発梅田行普通の最終電車は、発車時刻が5分繰り上げられ、長岡天神駅で高槻市行快速急行と接続する。この電車は淡路駅で天神橋筋六丁目駅行普通に、十三駅では神戸本線西宮北口行普通と、宝塚本線雲雀丘花屋敷行普通の最終電車に接続する。
なお、阪急電鉄はこのダイヤ改正に合わせて、快速の種別表示幕の背景色を変更。これまでは準急と同じ緑色だったが、乗車時に判別しにくかったことから、ダイヤ改正後は快速の背景色が青色になるとのこと。
大阪市営地下鉄堺筋線、終発時間が30分以上延長に
京都線と相互直通運転を行う地下鉄堺筋線では、平日・土休日とも終発時間が延長される。天下茶屋駅からの終電は、現行の23時36分発(天神橋筋六丁目行)から0時18分発(正雀行)となり、42分延長。天神橋筋六丁目駅からの終電も、現行の23時37分発から0時8分発(ともに天下茶屋行)と、31分延長される。
大阪市交通局は今年3月、堺筋線を除く市営地下鉄・ニュートラム各線で終発時間の延長を実施していた。今回のダイヤ改正で、全路線にて終発時間が延長されたことになる。