スズキは、19日に開催された『インドネシア国際モーターショー』にて、同社のインドネシア子会社であるスズキ・インドモービル・モーター(SIM)が、1,000ccの乗用車「ワゴンR」(現地名 : カリムン ワゴンR)の生産を9月より開始したと発表した。
同車は、インドネシア政府のLCGC政策に適応した低燃費の1,000cc5人乗り乗用車で、SIMのタンブン工場にて9月より生産を開始し、インドネシア国内に投入する。低燃費を実現したほか、現地調達率を向上させてLCGCの認定条件をクリアする予定とのこと。
スズキのインドネシアでの四輪車は、2012年度に年間14万9,000台の生産実績がある。また、インドネシアの自動車市場拡大に対応するため、タンブン工場での内作率向上のための投資を進めており、ジャカルタの東方にあるGIIC工業団地内にも新しいエンジン・トランスミッション工場と四輪車体組立工場を建設中。
2014年2月より順次稼働予定の新エンジン・トランスミッション工場と新車体工場により、2015年度にはインドネシア全体で25万台の生産能力を持たせ、市場の動向を見ながら順次生産能力を向上していくとのこと。GIIC工業団地における一連の投資総額は約930億円。
同社は、新型車「ワゴンR」発売とインドネシア国内の生産能力向上により、インドネシアをASEAN地域の重要拠点として位置づけ、効率的な生産と販売増に取り組んでいくとしている。